三嶋　一輝

みしま　かずき

完全復活が待たれる『不死鳥』

威力十分のストレートにキレのある変化球が武器のリリーバー。昨季は一軍登板がわずか7試合、防御率も5.14と悔しいシーズンとなった。

福岡工業高校から法政大学に進学。大学時代から三振を奪えるパワーピッチャーとして知られ、ドラフト2位で入団したプロでは、1年目から先発の一角を任されて6勝をマーク。

その後は結果が残せず、本格的にリリーフ転向したのがプロ6年目の2018年。60試合登板で7勝15ホールドとブルペンの中心的存在になった。2019年も71試合登板で自己最多の23ホールドポイント。2020年にはクローザーも任され、抑え登板では黒星なしと抜群の安定感を誇った。

2021年は防御率4点台で5敗を喫して、当初の抑えから中継ぎに配置転換と不振に苦しみ、2022年には開幕直後に国指定の難病『黄色靭帯骨化症』が判明。

同年8月に手術を行い、一時は選手生命も危ぶまれたが、2023年は開幕から12試合連続無失点で、3勝3ホールドと見事な復活劇を見せた。開幕一軍を外れた2024年は、二軍で防御率1点台と好投したが、一軍では結果が残せず、自身8年ぶりとなる1ケタの登板数に終わった。

手術後は本人も納得する投球ができていないが、同じ病気で苦しむ人たちのためにも、完全復活した姿を見せて悲願のリーグ優勝に貢献したい。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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