松本　凌人

サイドハンドから最速153キロのストレートで打者を圧倒する速球派右腕。ルーキーイヤーから中継ぎ要員として開幕一軍入りを果たし、10試合に登板した。

神戸国際大学附属高校では、1年冬にサイドスローへ転向し、3年春の県大会で4完投、うち2試合が完封の活躍でチームの優勝に貢献。背番号10で挑んだ最後の夏は準優勝に終わり、甲子園出場を逃した。

名城大学では2年春に最優秀選手賞、3年春は最優秀防御率選手賞とエースとして活躍し、愛知大学リーグ通算成績は、47試合登板で17勝5敗、防御率2.52。大学選手権では2年連続で完投勝利を挙げた。

ドラフト2位入団から開幕一軍の2024年は、4月に8試合登板してプロ初ホールドも記録。5月に二軍降格となり、その後は7月に昇格して2試合に登板したのみだったが、二軍では32試合に登板して3勝0敗、防御率2.70の好成績で、チームのイースタン・リーグ優勝に貢献した。

威力十分の速球に変化球もカーブ、スライダー、カットボール、スプリットと球種は豊富。元競輪S級選手である父親のアドバイスでスクワットによる下半身強化に取り組んだ。オフには山﨑康晃の自主トレに参加し、多くを吸収した。今季はブルペンの一角として、一軍定着が目標だ。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム