加藤　響

かとう　ひびき

『ハマのヒビちゃん』は将来の主軸候補

パンチ力に確実性も兼ねた打撃が光る内野手。強肩を生かした守備にも定評があり、チームに少ない右打ちの遊撃手として期待が大きい。

厚木市出身で、小学6年時にはベイスターズのジュニアチームでプレーしたご当地選手。東海大学付属相模高校では、2年夏とコロナ禍で本大会が中止になった3年夏の甲子園交流試合に出場し、高校通算35本塁打を記録した。

東洋大学では、1年春から二塁手として12試合10試合にスタメン出場したが、チームは2部降格。2部では1年秋からサードを守り、2年春にはベストナインに選出。

2部で3年春まで4シーズンを戦った後、1部昇格した3年秋のシーズン終了後に野球部を退部。一度は野球をやめることも考えたが、周囲の説得もあり、大学に在学したまま養父がかつて監督を務めた四国アイランドリーグplusの徳島に入団した。

徳島では4番・遊撃手として、64試合に出場して打率.311、6本塁打、41打点をマーク。在籍1年足らずでプロ野球選手になる夢を実現した。

プロでは遊撃手として勝負するが、走攻守いずれもポテンシャルが高く、高校、大学での経験もあり二塁、三塁での起用もありそうだ。強打の右打ち内野手という点では、将来的には宮﨑敏郎の後継者候補と見る向きもある。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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