伊藤　光

いとう　ひかる

攻守にハイレベルな『バウアーの恋人』

豊富な経験と打撃センスが光る捕手。昨季は山本祐大、松尾汐恩らの台頭で出場数が激減。ポストシーズンでも早々に故障離脱と悔しいシーズンとなった。

明徳義塾高校では甲子園出場がなかったが、高知県選抜に選ばれて日米親善試合などに出場。2007年高校生ドラフト3位で入団したオリックス時代は、プロ6年目の2013年にオールスターへ出場。

翌年はベストナインとゴールデングラブ賞に選出された。同時期には3年連続で侍ジャパンの一員となり、パ・リーグを代表する捕手となった。

2018年のシーズン途中にベイスターズへ移籍し、翌年は自己最多の8本塁打を記録して、チームのクライマックスシリーズ出場に貢献。2021年は交流戦で2番打者として起用され、2022年には移籍後初めて一塁でも起用されるなど、打撃面の評価も高い。

2023年には通算1000試合出場を記録。打撃不振に苦しんだが、本拠地最終戦では『マダックス』でプロ初完封勝利を達成した大貫晋一をアシストするなど好リードが光った。

2024年は39試合出場に終わったが、出場した試合では印象の残る活躍も多く、二軍では15試合で打率.340と打撃面で衰えは感じられない。

今季から復帰したバウアーとは、2023年の在籍時に専属捕手的な役割だっただけに、出番は増えそうだ。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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