石上　泰輝

いしかみ　たいき

開幕一軍で素質の片鱗を見せたスター候補

50メートル5秒9の俊足と、遠投120メートルの強肩を生かした守備が持ち味のショートストップ。プロ1年目から開幕スタメンに抜擢されたが、打率1割台とプロの壁も味わった。

徳島商業高校では二塁手で、3年夏に準決勝で鳴門高校に敗れて甲子園出場はならなかった。東洋大学の3年時に遊撃手となり、3年春の中央大学との入れ替え戦では、西館勇陽（巨人）から満塁本塁打を放った。

2023年ドラフト4位で入団したベイスターズでは、オープン戦で12球団の新人選手で、第1号となる本塁打を放つなど打率.327。5盗塁はオープン戦の盗塁王となる数字で開幕一軍入り。

「8番・ショート」で出場した開幕戦でプロ初安打を記録したが、ドラフト1位の度会隆輝もこの日の試合で安打を放ち、開幕戦で新人選手が揃って初安打は球団初となった。

その後もスタメン起用が続いたが、4月末から20打席無安打と調子を落として5月に登録抹消。ここからシーズン終了まで一軍昇格はなかったが、二軍では補充選手として出場したフレッシュオールスターで、先制本塁打を放って優秀賞を受賞。最終的に二軍で78試合出場、打率.222、4本塁打、20打点をマークした。

一軍での貴重な経験を糧にして、今季は一軍定着、遊撃争いへの参戦を誓う。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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