知野　直人

ちの　なおと

長打も期待できるユーティリティー選手

複数ポジションをこなす守備と、パンチ力を秘めた打撃が魅力の内野手。昨季は故障で出遅れ、一軍で目立った成績を残すことができなかった。

聖光学院高校の3年時に自主退学して、通信制の第一学院高校に転校。卒業後はBCリーグ・新潟に入団し、元・東北楽天の草野大輔コーチの指導で才能が開花した。

2018年ドラフト8位で入団したプロでは、1年目から二軍で85試合に出場して7本塁打、25打点を記録。2020年は二軍でチーム最多タイとなる6本塁打と非凡な長打力を発揮した。

2021年に一軍デビューを果たし、遊撃と三塁で8試合にスタメン出場。試合終盤には一塁を守るなど、ユーティリティー性も発揮した。2022年は6番・ファーストで開幕スタメンを果たしたが、守備でミスを連発してチームは大敗。この年は一軍16試合で打率.154に終わった。

2023年は6月に月間打率323でファーム月間MVP賞を受賞。主に代打、代走で起用された一軍では、9月の巨人戦で代打満塁本塁打を放った。

2024年は左太腿裏の肉離れで春季キャンプを離脱。5月に昇格した一軍では24試合出場に留まった。二軍では69試合で4本塁打を放ったが、打率.240と確実性を欠いた。

長打も期待できるユーティリティーだが、今季の目標はポジション固定で定位置奪取だ。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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