東　克樹

あずま　かつき

投げるたびに記録を残す完全無欠の絶対的エース

多彩な変化球と抜群の制球力が光るサウスポー。昨季は抜群の安定感で両リーグ最多の183イニングを投げて13勝をマーク、日本シリーズでも好投してチームの日本一に貢献した。

愛知工業大学名電高校では3年夏の甲子園に出場。立命館大学では3年春のリーグ戦でノーヒットノーランを達成してMVP、最優秀投手賞を獲得。4年時には大学日本代表に選出された。

プロでは1年目から開幕ローテーション入りを果たし、特に巨人戦では6戦5勝無敗と無類の強さを見せ、シーズン11勝をマークして新人王に選ばれた。

2年目の2019年は左肘の炎症で出遅れて7試合の登板で4勝。翌年2月にトミー・ジョン手術を行い、2020年は全休となった。復帰登板を果たした2021年に自身792日ぶりの白星をマークし、2022年は自身初の開幕投手を務めたが、体調が整わず、わずか1勝に終わった。

左肘の状態も戻り、万全の態勢で挑んだ2023年は、6月以降の登板16試合で球団タイ記録となる自身12連勝など、無双状態で最多勝と最高勝率の2冠。リーグMVPの阪神・村上頌樹を押さえてベストナインを受賞した。

昨季も横浜スタジアム10連勝、32試合連続クオリティースタートなど、投げるたびに記録を残すエースが、チームを悲願のリーグ優勝に導く。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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