ナセル・ブアニ

Team Arkéa Samsic
フランス

ナセル・ブアニNacer BOUHANNI

ナセル・ブアニ
PROFILE
チーム
チーム アルケア・サムシック
生年月日
1990年7月25日
身長/体重
175cm/65kg
国籍
フランス
Strava
Nacer Bouhanni
Twitter
@BouhanniNacer
Instagram
nacer_bouhanni
Facebook
Nacer Bouhanni
Archive
20232022202120202019
  • 【Past results】
  • ジロ・デ・イタリア:2014年ポイント賞、区間通算3勝
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間通算3勝
  • 2012年:エトワール・ド・ベセージュ区間優勝、シルキュイ・ド・ロレーヌ総合優勝&ポイント賞&ヤングライダー賞、国内選手権ロードレース優勝
  • 2013年:ツアー・オブ・オマーン区間優勝、パリ~ニース 区間優勝、サルト・サーキット区間優勝、ツール・ポワトゥ・シャロント ポイント賞、グランプリ・ド・フルミー優勝、ツール・ド・ヴァンデ優勝、ツアー・オブ・北京 ポイント賞、オンループ・ファン・ヘット・ハウトラント 2位
  • 2014年:エトワール・ド・ベセージュ区間優勝、パリ〜ニース区間優勝、クリテリウム・アンテルナシオナル区間優勝、サルト・サーキット ポイント賞、グランプリ・ド・ドナン優勝、エネコ・ツアー区間優勝
  • 2015年:サルト・サーキット ポイント賞、グランプリ・ド・ドナン優勝、クリテリウム・デュ・ドーフィネ ポイント賞、ハル〜インホーイヘム優勝、シルクイト・デ・ゲチョ優勝、ツール・ド・レン ポイント賞、グランプリ・ディスベルグ優勝、ナティオナル・スライティングスプライス優勝
  • 2016年:ブエルタ・ア・アンダルシア区間優勝、パリ〜ニース区間優勝、ボルタ・シア・カタルーニャ区間優勝、ツール・ド・ピカルディ総合優勝&ポイント賞、クリテリウム・デュ・ドーフィネ区間優勝、ツール・ポワトゥ・シャロント区間優勝、ツール・ド・ヴァンデ優勝
  • 2017年:ノケル・クルス優勝、ボルタ・ア・カタルーニャ区間優勝、パリ〜カマンベール優勝、ツール・ド・ヨークシャー区間優勝、ツール・ド・ラン区間優勝、グランプリ・ド・フルミー優勝
  • 2018年:ダンケルク4日間レース区間優勝、ルート・ドクシタニ区間優勝
  • 2020年:サウジ・ツアー総合2位&ポイント賞、ツール・ド・ラ・プロヴァンス区間優勝、グランプリ・ディスベルグ優勝、パリ〜ショニー優勝
  • 2021年:ラ・ルー・トゥランジェル2位、ツアー・オブ・ルーヴェン=メモリアル・ジェフ・シェーレン2位、パリ〜ショニー4位
  • 2022年:ラ・ルー・トゥランジェル優勝、ミラノ〜トリノ2位

闘う男は、自らのキャリアを再構築中。いまだ完全体には程遠い。しかし「大切なのは再び立ち上がること」と、何度倒れても、不屈のボクサーはファイティングポーズを取る。


常に騒動の渦中に置かれてきた。FDJ時代はアルノー・デマールと敬遠の仲で、コフィディス時代はとてつもない高待遇と激しい凋落とを味わった。拳を握ってライバルを脅したという証言も多数。仏選手権前夜に、ホテルの外で騒ぐ人を注意して、実際に拳を骨折したこともある。また2021年にはソーシャルメディアを使った嫌がらせや人種差別的な攻撃を受け、レース活動が困難になったことも。


もちろん落車だってすでに嫌と言うほど経験してきた。2013年パリ〜ニース初日に生まれて初めてのワールドツアー勝利をつかみ、翌日はマイヨ・ジョーヌ姿で顔面から地面に転落したこともある。2017年ヨークシャー一周での落車後は、数カ月間にわたりひどい視力低下に悩まされた。2021年夏には落車で肩甲骨を折ったし、2022年1月にはトレーニングキャンプ中の落車で脳震盪も。


しかし2022年4月の落車は、間違いなく人生で最悪の経験だった。コース上を歩いていた観客に、時速60km超で走っていたプロトンが突っ込み、大集団落車が発生。コンクリートに投げ出されたブアニも第一頸椎骨を骨折した。あと1センチずれていたら四肢麻痺だった。丸1カ月は寝たきりで、その後3か月は首に大きなコルセットをつけて過ごした。「最も大切なことは、人生を続けること」と、自転車を引退しようとも考えたという。


シーズン開幕の時点では、いまだに3時間以上乗ると首が痛くなる。しかも、この1月末に9ヶ月ぶりのレース復帰を果たすも、2戦目で早々と落車リタイアを余儀なくされた。完全復活への道のりはまだまだ長い。それでもファビオ・ヤコブセンがポーランド一周の大事故から生還し、トップスプリンターへと返り咲いたように、いつかはもう一度勝利がつかめると信じている。チームGMも「ツールに連れていきたい」と、その日が来るのを辛抱強く待っている。

text:宮本あさか

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