バウケ・モレマ

Lidl - Trek

バウケ・モレマBauke MOLLEMA

PROFILE

チーム: リドル・トレック
生年月日: 1986年11月26日
身長/体重: 183cm／64kg
国籍: オランダ
Strava
Twitter: @BaukeMollema
Instagram: baukemollema
Facebook: Bauke Mollema

【Past results】
ジロ・デ・イタリア：2017年総合7位、2019年総合5位
ツール・ド・フランス：2013年総合6位、2015年総合7位、区間通算2勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ：2011年総合3位＆ポイント賞、2018年スーパー敢闘賞、区間1勝
2015年：ティレーノ・アドリアティコ総合2位、ツアー・オブ・アルバータ総合優勝、ジャパンカップサイクルロードレース優勝
2016年：クラシカ・サンセバスティアン優勝、ツアー・オブ・アルバータ総合2位、ブエルタ・ア・アンダルシア総合3位、
2017年：ブエルタ・ア・サンフアン総合優勝、ツアー・オブ・広西総合2位
2018年：グラン・プレミオ・ブルーノ・ベゲッリ優勝、クラシカ・サンセバスティアン2位、セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・ディ・コッピ・エ・バルタリ総合2位
2019年：イル・ロンバルディア優勝、ジャパンカップサイクルロードレース優勝
2020年：イル・ロンバルディア4位、ルート・ドクシタニー総合5位
2021年：トロフェオ・ライグエーリア優勝、グラン・プレミオ・インドゥストリア・エ・アルティジャナート2位、ツール・デ・ザルプ＝マリティーム・エ・デュ・ヴァール総合3位＆ポイント賞、東京五輪ロードレース4位
2022年：ツール・デ・ザルプ＝マリティーム・エ・デュ・ヴァール総合5位、国内選手権個人タイムトライアル優勝
2023年：ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合8位

36歳、堂々のベテラン。自身でグランツール総合を争っていた時代は過ぎ、GCの夢を追う若きチームメートのメンター（指南役）を務めるようになった彼だが、昨年は一つ「初めて」が起こった。

初出場のオランダTT選手権で、なんと、元チャンピオンのデュムランやファンエムデンをおさえ優勝。ツール初日のTTと最終TTをオランダ・トリコロールのジャージで走り、どちらもトップ10入りを果たした。以前よりTTが良くなってきた、という実感が実を結んだ瞬間だった。

5月には、グランツールの中で唯一区間優勝のなかったジロ・デ・イタリアで、あわやのチャンスもあった。実力者揃いの逃げ集団から抜け出した4人でアタック合戦を繰り返したが、最後の急坂スプリントでクーン・ボウマンに敗れ、ステージ2位。グランツール区間優勝コンプリートの目標は次回に持ち越した。

2023年も、自分からチームに申し出た新しい試みがある。マッズ・ピーダスン、ヤスペル・ストゥイヴェンらとともに、北のクラシック、オンループ・ヘットニュースブラッドとクールネ〜ブリュッセル〜クールネに初めて出場する。フランドルのワンデーレースは、2010年のブラバンツ・ペイル以来。ただし、全11の石畳セクターを走った昨ツールに加えて、2015、2018の2大会で石畳ステージを経験している。

2022年はステージレースでもワンデーでも勝ち星はあげられなかったが、イル・ロンバルディア、サン・セバスティアンはトップ10圏内で、2019年にロンバルディアを制したときと比べても、自分の力が衰えたとは思わない。今年もチャンスを見極めながら勝利を狙っていく。

text：寺尾真紀