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モーグル ルール

ルール

モーグルとはフリースタイルスキーは、モーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイルの5分野に分かれている。

モーグルは1人ずつ滑走するモーグルと、2人同時に滑走して勝ち抜けを争うデュアルモーグルがある。ここではモーグルとデュアルモーグルについて解説する。


モーグルとは

ノルウェー語で雪上のコブを意味するモーグル(Mogul)競技とは、雪面に規則的なコブが配置された急斜面での滑走を、高いターン技術、エアー演技、ハイスピードの3要素で審査する競技である。採点配分はターンが全体の60%、エアー20%、スピード20%。

華やかなエアーに注目が集まるが、あくまで最重要要素は「ターン」。柔らかなひざ使いで、滑らかに正確にコブを乗り越えることがモーグルの基本だ。しかも昨シーズンからターンの採点配分は50%から60%に上がり、重要度は一層増している。

またレース中には音楽が使用される。ビートの効いたエネルギーあふれた音楽のおかげで、華やかなショー要素も高い。


ワールドカップ開催時期

ワールドカップ開催時期FISワールドカップスキーにおけるモーグル・デュアルモーグル2015/16シーズンは、2015年12月14日から2016年3月5日まで。モーグルは男女とも5レース、デュアルモーグルは男女4レース行われる。

Photo:Getty Images/アフロ


ワールドカップ参加条件

  1. FISポイントで計算された出場枠に従って、各国スキー連盟が選手を派遣する。
  2. 男女合わせて各国最大12枠(各性別の最大参加枠は7)。日本は男子7・女子7の最大枠を与えられている。
  3. 前年度のワールドカップ総合勝者は、国別出場枠とは無関係に大会への出場が許可される。また大会開催国は、男女3枠ずつ加えられる。
  4. 出場選手はFISポイントを最低50ポイント保有していること。15歳以上であること。

ワールドカップ大会ルール

モーグル

  1. ワールドカップランキングリストの上位25選手には、各大会毎に、それぞれのランキングに該当する番号が入れられたビブスが与えられる。26位以下の選手には、ランダムな数字の入ったビブスが与えられる。
  2. 予選と本戦とで戦われる。予選・本戦共に基本的に1ラン(1回の滑り)で勝負が決する。
  3. 予選・本戦共に複数ラウンド行うことも可能。予選が1回の場合、予選上位12〜16人が本戦に進出。予選が2回の場合、2次予選進出は20人。また本戦が2回の場合は、2次本戦進出者は6人。
  4. 予選のスタート順は抽選にて決定する。本戦の滑走は、本戦進出者の中で最も成績の悪かった選手から行う。予選首位通過者が本戦の最終走者。
  5. 予選結果は本戦には反映されない。

デュアルモーグル

  1. 並列する2つのコースを2選手が同時に滑り降り、1対1で勝ち抜けを争う。対決に勝利した選手は次のラウンドへ進出、決勝まで1対1で対決を続ける。
  2. 2つのコースはフィニッシュラインから見上げて右側が赤、左側が青に色分けされる。
  3. 予選の対決順はワールドカップランキングに基づいて決定される(シーズン初戦・2戦目は昨季のランキング使用)。
    トップ16選手はランキング順にシード権が与えられ、17〜32位選手は抽選で17〜32シードを配分。それ以降は抽選により順番を決定。
  4. シード1位選手vs最下位、シード2位選手vs最後から2番目……という対決が組み合わせられ、ノックアウト方式のトーナメント戦が行われる。
  5. 本戦に進出できる選手は8/16/24/32人。
  6. 本戦上位1位〜4位に限って、順位決定戦で順位を決する。
  7. 各審判には5票ずつ与えられ、赤と青に5-0、4-1、3-2、2-3、1-4、0-5という配分で投票する。各色のトータル得票数で勝敗を決する。


スコア

    ターン、エアー、スピードの3点に分けて採点される。
    ―ターン:全体の60%→最大60pt
    ―エアー:全体の20%→最大20pt
    ―スピード:全体の20%→最大20pt

    審判は7人制と5人制がある。7人制の場合はターン審判5人、エアー審判は2人。5人制の場合はターン審判3人、エアー審判2人。

ターン

  1. スコア全体の60%を占める。ポイントは最高60pt。
  2. 7人制の場合は5人の審判が採点し、最も高いスコアと低いスコアを除いた3人の得点が合計される。審判5人制の場合は3人のジャッジが採点し、全得点が合計される。各ジャッジの持ち点は20pt。
  3. ターンの基本は4点。1)フォールライン、2)カービング、3)体の伸縮、4)上半身の状態。
    1)フォールライン
    スタートからゴールまでの最短距離を走ること。スタート時に選んだフォールライン上を滑り降りることが最善である。
    2)カービング
    エッジングを有効に効かせて、スキーのトップからテールまで一本の軌道を描くべきである。横や斜めへのスライドは出来る限りしない。
    3)体の伸縮
    コブの形に合わせて膝を伸縮させること。コブの入りから頂部までは縮め、頂部以降はコブの形に合わせて伸ばすこと。伸縮いずれの時も、スキーが雪面にかける圧力は同じでなければならない。
    4)上半身の状態
    頭部は常に前方を向いていること、胴体は真っ直ぐ自然な状態であること。両手は体の前面に自然な状態で。ストックは軽快に。
  4. 滑走中のミスはターン点から減点される。たとえば滑降停止6pt、転倒4.1〜5.9pt。さらには手つき、横滑り、フォールライン変更などが減点対象。

エアー

  1. スコア全体の20%を占める。1ジャンプあたりの最大ポイントは10pt。1ランあたりの最大ポイントは20pt。
  2. 1ジャンプあたりのポイントはフォームスコア×難易度で計算される。
  3. 2人の審判が採点し、両者の出したポイントの平均が得点として採用される。
  4. ジャンプは全部で5種類。1本のランで、2種類のジャンプをすること(例外あり)。同じジャンプを2回した場合は、最も良くできたジャンプのポイントのみが採点される。
    1)アップライト(回転なしの立ち技)
    スプレッドイーグル、コザック、ズートニック、ダフィー、バックスクラッチャー、ムールキック、アイアンクロス、ツイスターなど。1回のジャンプで1〜5つの技を組み込むことが可能。技の数が違う場合は2回許可される。
    2)ループ(側転)
    1本のランで1回のみ許可される。
    3)ストレートローテーション(水平回転)
    ヘリコプター、360、720など。3回のポジション変更やグラブ(スキー板をつかむこと)を組み込める。回転が180度以上違う場合は2回許可される。
    4)オフアクシス(ひねりを加えた回転)
    A〜Cの3つのカテゴリーに分けられる。
    A:Dスピン、コーク、ループフル/B:ロデオ、フラットスピン/C:ミスティ、バイオ
    同カテゴリーでも最初の回転方向が違う(フロントvsバック)、または回転が180度以上違う場合は2回許可される。
    5)フリップ(宙返り)
    インバート。回転方向が違う場合(フロントvsバック)は2回許可される。
  5. フォームスコア
    基準は1)フォームやランディングの質、2)エアーの高さや距離、3)自発性。特に意図を持った動き(大胆さ、コントロール、バランス、動きの連続性)が尊重される。1回のジャンプにつき0.1〜10ポイント。
  6. 難易度
    ジャンプを技回数、回転方向、ツイスト(回転度数)、ポジション、ポジション変化、グラブ、スイッチ(着離陸)、技種、性別etc.で細かくポイント化。ポイントの合計で難易度が決定する。

スピード

  1. スコア全体の20%を占める。ポイントは最大20pt。
  2. タイムは選手がスターティングゲートを出てからフィニッシュラインを越えるまで計測される。
  3. 女子8.2m/秒、男子9.7m/秒のペーススピード基準とコースの長さから、各コースのペースタイムを算出する。ペースタイム=16.0ポイント。このペースタイムの1%を0.32ポイントとし、各選手のゴールタイムによってポイントを加減する(最高20pt)。

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競技説明

成績

  1. 各大会の上位30人にはワールドカップポイント100p〜1pが与えられる。
  2. モーグル種目で、シーズンを通してワールドカップポイントを最も獲得した選手が、男女それぞれの種目別総合個人チャンピオンとなる。
  3. モーグル種目で、シーズンを通してワールドカップポイントを最も獲得した国代表チームが、種目別総合チームチャンピオンとなる。
  4. 初めてフルシーズン参戦を果たした若手選手の中から、各国代表による投票で、男女1人ずつ「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」が選出される。選出基準は50%が成績、50%がパーソナリティーや態度。
  5. フリースタイルスキー(モーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプ)全種目を通して、最もワールドカップポイントを獲得した個人・国代表チームには、フリースタイルスキーチャンピオンの称号が与えられる。

最終戦

  1. ワールドカップランキング上位選手の男女各24人に出場権が与えられる。
  2. またコンチネンタルカップ総合勝者、世界選手権ジュニアチャンピオン、最終戦開催国選手(男女1枠ずつ)にも出場権が与えられる。
  3. モーグルの場合予選を行わず、本戦1ランのみで争う。
  4. デュアルモーグルの場合、ワールドカップランキング1位〜4位の選手は1回戦免除。5位〜12位の選手による1回戦を勝ち抜いた上位4人と共に、2回戦以降に参加する。

冬季五輪と世界選手権

4年に1度開催される冬季五輪の他に、五輪開催年と重ならないようにして2年に1度世界選手権が行われる。次回は2017年3月にスペインのシエラネバダで世界選手権が開催される。

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