ツール・ド・フランス2020

STAGE 01

第1ステージ

ニース モワイヤン>ニース

156Km
8月29日(土)午後8:35 - 深夜2:00
/J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後8:45 - 深夜2:20 / J SPORTSオンデマンド限定
勝手知ったる「裏山」でマイヨ・ジョーヌ争奪戦
 

コースの特徴

第1ステージ

例年なら夏休み最初の週末に始まるツールが、今年は特別に、バカンス最後の週末から走り出す。全長3470kmの沿道を訪れる観客の数は、いつもより少ないかもしれない。それでも21日間にも渡る戦いは、いつもと変わらず、熱くて激しい!

一風変わった3週間の旅は、ニースから始まる。南仏のビーチリゾートがグランデパール(開幕)を祝うのは1981年以来2度目。ツールのプロトンを迎え入れるのも、2013年チームタイムトライアル以来7年ぶりだ。もちろん毎春のパリ〜ニースでおなじみの土地だし、そもそもニースとお隣のモナコには、たくさんの自転車選手が暮らしている。いわば勝手知ったる「裏山」で、1枚目のマイヨ・ジョーヌ争奪戦は繰り広げられる。

初日のステージには、ツールとしては珍しく、周回コースが用意された。2日前にチームプレゼンテーションが行われた「ニースの宝石」マセナ広場から、出走全22チーム・176選手が走り出すと、小さな輪を2回、大きな輪を1回。パレード走行でリミエ峠をゆっくりと越えた直後に本スタートが切られ、レース中はそのリミエ峠(3級)の2回の通過で、2020年大会最初の山岳ジャージが争われる。

「モワイヤン・ペイ(ニース・コートダジュール自治体間協力公施設法人、いわゆるメトロポールにおける、真ん中の地域」は、小さな起伏や曲がりくねった道がなんとも魅力的。その代わりに集団制御は決して簡単ではない。一方で裏山巡りからニースへ戻ってくるメトロポール道路6202号線は、道幅が広く、ひたすら真っすぐ。おそらくプロトン合流をうながすだろう。

フィニッシュラインが引かれるのは、パリ〜ニースでおなじみのプロムナード・デ・ザングレ。プロトン3度目のライン通過は、大集団スプリントで締めくくられるか。夏の終わりの地中海を背景に、初日ステージ勝者&マイヨ・ジョーヌが祝福を受ける。

文:宮本あさか

【こぼれ話】スタジアムのないスポーツ

パスタ

野山を駆け巡り、町から村へ。ツール・フランスは3週間かけて、約3500kmを走破する。世界最大のレースが繰り広げられるのは、目の前に伸びるすべての道。決して閉ざされた競技場やサーキットではない。

いわゆる「移動村祭り」は、しかも、毎年のようにコースを変える。1903年に大会が誕生して以来、変わらないのは最終日がパリということだけ。ツールを受け入れたくて立候補するたくさんの自治体の中から、距離や地形のふさわしい場所をつなぎ合わせて、1年毎に全く異なるタイプのフランス一周が出来上がる。ときには国外へ飛び出すこともある。2019年大会はベルギーから大会は走り出した。2022年はデンマークで開幕する。

公道を使ったスポーツだから、当然、観戦料など取らない。3週間で1200万もの観客が道端に詰めかけるが、誰もが好きな場所に陣取れる。それは幸運にも、遊びに行ったおばあちゃんちの目の前だったりする。当然、勝負どころは、人気が高い。だから1週間ほど前からキャンピングカーで乗り付けて、寝泊まりしながらツール通過を待つ熱狂的なファンさえ存在する。

それにしても選手たちは、山道を除けば時速40kmでかっ飛ばすわけだから、たいていは一瞬で通り過ぎてしまう。しかし開催委員会のデータによれば、観客が道端で待っている時間は、1回あたり平均7時間!

実はファンたちには、待つ理由がある。なにしろツールのコースは、すっかりツールモードに変身している。街角の飾り付けを、眺めて歩くだけでも楽しい。いたるところに1日平均4200枚の方向指示・交通安全パネルと、450枚の広告パネルが張り巡らされる。レース後はお気に入りパネルを持ち帰るファンも多い。

道路封鎖はレース通過の4時間ほど前から。フランス法務大臣の特別令により、この時点で道路は「私道」に変わる。つまり逆走は禁止で、赤信号は無視しなければならない。そこをびゅんびゅん飛ばす大量の関係車両に目を丸くするのもまた、楽しみのひとつ。もちろん平均1500人もの地元警官がコース上に配置され、交差点や危険箇所は1000台のフェンスで守られる。

なにより約1時間半前にはお待ちかね、広告キャラバン隊の通過!お祭りの山車行列と神社仏閣での節分の豆まきが合体した様子を、想像してもらいたい。なにしろ大会スポンサーの改造カーが160台、実に全長11kmにも渡って、ファンたちの目の前をゆっくりと練り走るのだ。車の上では楽しげな音楽に合わせてダンサーたちが踊りまくり、ファンたちには大量の応援グッズがばらまかれる。

大騒ぎして盛り上がって、ボルテージは最高潮。集めたグッズを周りの人と交換したり、手に入れたTシャツやキャップを着たり、お菓子を食べたりしているうちに、いよいよ選手の到来だ。たとえ一瞬しかレースは目撃できなかったとしても……誰もがツールをとことん満喫して帰路につく。

文:宮本あさか

Difference in height
高低差図
第1ステージ
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
40KM/H 42KM/H 44KM/H 40KM/H 42KM/H 44KM/H
0km地点 スタート地点 14:15 14:15 14:15 19:25 19:25 19:25
48.5km地点 3級山岳 15:28 15:24 15:21 22:28 22:24 22:21
88km地点 中間スプリント 16:27 16:20 16:15 23:27 23:27 23:15
97km地点 3級山岳 16:40 16:34 16:27 23:40 23:34 23:40
156km地点 ゴール地点 18:09 17:58 17:47 25:09 24:58 24:47

一覧ページへ戻る

SHARE

  • Facebook
  • LINE
  • Twitter