小園　健太

こぞのけんた

一軍デビューが待ち遠しい近未来のエース候補

完成度の高いピッチングで、将来のエース候補として期待されるドラ1右腕。2023年は二軍で17試合に登板し、先発として経験を積んだ。

中学時代から硬式のクラブチームのエースとして日本選手権に優勝。市立和歌山高校では3年春の甲子園に出場して、初戦の県岐阜商業高校戦で完封勝利を記録した。

高校生最後の夏の大会では、県大会決勝で智弁和歌山高校に敗れて甲子園出場を逃したが、2年秋の近畿大会では同校相手に4安打完封勝利を挙げるなど、全国優勝を果たしたライバル相手に3連勝していた。

最速152キロのストレートにスライダー、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球をコントロール良く投げ分け、投球術も含めたマウンドさばきは評価が高い。

ドラフトでは三浦大輔監督自らがクジを引いた『期待の星』は、二軍デビュー戦で最速147キロをマークして大器の片鱗を見せた。二軍で先発ローテ入りした昨季は、チーム2位の83回1／3を記録するなど、エース候補として英才教育を受けた。

オフには台湾で行われたアジアウインターベースボールリーグに参加し、4試合で2勝0敗、防御率1.42と飛躍の足がかりを作った。今季こそ一軍デビューを果たして松尾汐恩とのドラ1黄金バッテリーが見たい。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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