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田村岳斗 -華麗なる舞-


フィギュアスケート 16/17シーズン記事一覧

男子の中村優、女子の細田について苫小牧に行っていました。
中村は体調に問題があり、あまりムリができない状態だったので
ジャンプ構成を変えて試合に臨みました。
個人成績は4位でしたが、それでも団体優勝に貢献できたと思っています。
これから少し時間ができるので、体作りをしっかりしていくことになります。

細田は、SPで最初のコンビネーションを失敗してしまい、
僕の予定していた順位ではありませんでした。
フリーでは会心の演技を見せて個人総合3位まで上がりました。
女子選手は、ジャンプ構成の難易度が下がってくる時期が、
男子に比べると年齢的に早い場合が多いのですが、
彼女は普段の練習としっかりとしたコンディション作りでそれを克服し、
大学4年生で自身最高難易度の構成を滑りきりました。
その姿勢は、後輩選手たちにも受け継がれていって欲しいです。

インカレの後は、インターハイ、国体、全中と続いていきます。
また、国際大会では、ユニバーシアード、四大陸選手権、
地元日本で開催されるアジア大会が行われます。

その他、海外では、まもなく全米選手権、欧州選手権が開催されます。
男子は、世界選手権、来年の平昌に向けて、
ネイサン・チェン選手やフェルナンデス選手が、
どれだけ4回転ジャンプ、プログラムの完成度を高めているかに注目しています。
今のアメリカ男子ではネイサン選手のように4発、5発の4回転を跳べる選手はいません。
ただ、彼にとっても全米はとっておきたいタイトルの一つでしょうし、
グランプリファイナルの結果から勝って当たり前と思ってしまいます。
その分プレッシャーも大きいと思います。
(全日本での宇野選手も終わってみれば得点差をつけての優勝でしたが、
苦労していました。)

一方、欧州男子はフェルナンデス選手の5連覇がかかります。
ヨーロッパには、まだ彼を脅かすほどのライバルが不在で、
普通に考えれば5連覇の可能性が高いのですが、
それでも5回もタイトルを維持し続けるのはとても大変なことです。

五輪の前シーズンということもあり、
まだ実績のない選手が思い切ったことをやって、急成長する場合もあります。
試合で結果を残して自信を付けたりすると、
一気にポジションを上げていく例が見られます。
(今シーズン、代表入りした田中刑事選手もその一人と言えるでしょう。)

勝って当たり前と思われ、確実に結果を出さなけらばいけない選手の戦い、
五輪シーズン前にポジションを一気に上げておきたい選手の戦い。
全米、欧州ではその2つの戦いが楽しめるでしょう。

それにしても苫小牧寒かった。

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あけましておめでとうございます。
2017年になりましたが、すぐに試合が始まります。
年が変わって祝っているほどの余裕は、今の僕にはありません。
特に2017年は、オリンピックの代表が決まる大事な年です。
また気を引き締めて、新しい年に臨んでいきます。

今年もよろしくお願いいたします。

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※カメラマンがヘタクソなのではありません。
モデルがジッとしていないだけです。

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全日本も終了して、まもなく2016年が終わります。
振り返ってみると、本当にいろいろあった年で、
悔しいことも反省点もたくさんありました。
でも、同じようにうれしいこともありました。
宮原の四大陸優勝、本田真凜の世界ジュニア優勝。
紀平がトリプルアクセルを試合で跳んでくれたこと。
白岩がケガをしたことはショックなできごとでしたが、そこから戻り、
ブランクがある中ですでに去年同様のレベルまで戻ってくれました。
2017年を迎えるに当って、一息つきたいところですがそうも言ってられません。
1月に入ってすぐにインカレがスタートします。

年末年始だからといって特に予定もありませんが、
12月は試合続きで家を開けることが多く、
とにかく部屋が散らかっています。片付けをしたら、
エイドリアンと冒険ごっこでもしようかなと思っています。

また、来年もよろしくお願いします。

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全日本男子は、宇野選手が初優勝しました。
おめでとうございます。

目標になっていた羽生選手が試合直前に棄権が決まりましたが、
おそらく、羽生選手に挑戦するつもりでこの大会に向けていたと思います。
戦う意識の切り替えが難しかったでしょう。
宇野選手はこれまでの実績からみれば、
自分が勝たなければいけないという思いは強かったはずです。
プレッシャーに加えて、調子は必ずしもよくはないように見えましたが、
なんとか1点でも多く取るという必死さが滑りから伝わってきました。
その必死さが今回のタイトルを引き寄せたのだと思います。

2位の田中選手。NHK杯での成績がすごく自信になっているのか、
この大会ではそれがうかがえました。
ミスはありましたが、その自信がいい結果に結びつきました。
4回転の試合での成功率も上がっていますし、
NHK杯で自信を付けて、この大会でさらに自信を深めて、
まだまだ成長が期待できます。

田中選手にとっては初めての世界選手権になりますが、
来年のオリンピックの枠取りもかかってきます。
羽生選手、宇野選手がいることで、
枠取りの面では少し余裕を持って戦えるかもしれません。

ただ、今回、絶対的エースの羽生選手が思わぬ出来事で出場できないなど、
全員が健康かつベストの状態で世界選手権に臨めるとは限りません。
健康であることもそうですが、
どんな状況になっても対応できる心の準備もしておくことが大切です。
それをすることが自分のためでもあり、日本のためにもつながっていきます。

今年の全日本は、うちのチームから3人の男子が出場しました。
8月からうちのチームに加わった中村優は、自己最高の6位に入りました。
なんとか格好がつく順位になり、ホッとしています。
素直に話を聞いて、向上心のある選手です。
今の男子の技術進化に付いていこうという気持ちはあるのですが、
まだ4回転に挑戦するまでの体になっていません。
1年はかかると思っています。
もう1つ上の順位を狙うには、4回転と確実なトリプルアクセルが必要ですが、
あせらず、体づくりと技術を上げていくことのバランスをとりながら、
取り組んでいきたいと考えています。

本田太一は、久しぶりの全日本でした。
進路の不安などもあり、スケートへのモチベーションが落ちていた時期もありました。
でも、気持ちが乗ってきたら、トリプルアクセル、
さらにトリプルトウループとのコンビネーションまで跳べるようになりました。
もともとお調子者の面もあり、技術的にはコンビネーションの上手な選手でしたが、
できなかったことができるようになった途端、スケートがおもしろくなってきたようです。
今回、自身最高の12位まで上げて来ました。
本人も4回転を習得したいという意欲も高まっています。
もともと能力は高いはずなので、また来シーズン楽しみな選手です。

山田耕新は、25位と残念ながらフリーへは進めませんでした。
ただ、みなさんもご存知の通り、彼は仕事を持ちながら、
氷上練習は週2回、多くて3回ぐらいで、
あとは陸上でできるだけのことをやっていました。
フィギュアスケートの中では異色の選手で、
彼のチャレンジには多くの人が注目していたと思います。
しかし、そこでいい成績を出すには、練習量が足りていないのは事実です。
あの練習量で全日本まで辿り着いていることが奇跡です。

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全日本が終わりました。
うちから出場した7人の選手はそれぞれ力を出してくれました。

宮原知子の今回の目的は勝つ事。

" 狙って勝つ。"

それがどれだけ大変なことか覚悟した上で、
あえて順位を意識するようにしていました。
普通であればそういう考えをしないようにするところかもしれませんが...。

勝って当たり前と思われる状況で、
さらに自分にプレッシャーをかけて彼女は勝ってくれました。

今回の演技、滑り自体には僕たちに「満足」「納得」「感動」はありません。
フィギュアスケートに限らず、
すべてのアスリートがすべての試合で観る者を感動させて、
自身も「満足」「納得」し、勝利することはほとんど不可能だと思います。
もちろんそれが理想ですが、現実はそう簡単ではありません。
この大会2連覇中の宮原の立場上「勝つ事」が第一優先。
それをするために長い時間をかけて準備もしてきました。
そして、その目的を達成してくれたことに、僕は「納得」「満足」しています。

タイトルを守り、3連覇を達成したことはとても価値があります。
世界選手権には今まで2回出ていますが、
この状況を勝ちきったことで、ようやく3回目にして世界と戦う準備ができたと感じています。

総合4位に入った本田真凜は、
先シーズンの世界ジュニアチャンピオンなだけに、
代表落ちさせるわけにはいきません。
今年は全日本ジュニアでも3位でしたし、
ジュニアGPファイナルには進みましたが滑ることができませんでした。
インフルエンザにかかり、十分な練習時間もとれず、
不安が大きい中で、世界ジュニアの代表になれたことにホッとしています。
真凜に関しては、本当に僕には読めないところがあり、
試合によって天使が出るか悪魔が出るかわかりません。
今回も想定外の部分がありましたが、結果的に天使が出ました。
ただ、毎回うまくいくとは限らないのがフィギュアスケートです。
それでも、まだまだ未知数の力を秘めている点は、とても魅力的な選手だと思います。

白岩優奈は、SPで17位と出遅れましたが、
フリーで挽回して6位に入ることができました。
SPでは多くの方がスピン中の手袋の不運ばかりに目がいくと思いますが、
ダブルアクセルの失敗はその前の事で、見逃すことができません。
それまではとてもいいジャンプだっただけに、
試合中に集中力を欠いたジャンプを跳んでしまったのは反省点です。

手袋は僕も予想できなかったことですが、
例え手袋の事があったとしてもダブルアクセルさえしっかり跳んでいれば、
もっとラクな試合展開だったはずです。
僕の立場上、今後のためにも不運だったでは片付けられないSPでした。

フリーに入る前、彼女には技術的なことは言わず、
「確実に順位を10コ上げろ!その能力はある」と言いました。
先シーズンの成績は5位で、真凜同様世界ジュニア出場もかかっていますから、
彼女もまたこのまま終わらせるわけにいきません。
結果としては、僕の要求以上の11コ順位を上げて世界ジュニア出場権も獲得。
目標を達成して、期待に応える滑りを見せてくれました。
あとは、SPをしっかりと滑ってメダル争いのプレッシャーの中で、
今回のフリーと同じような演技をすることが重要です。

15位になった細田采花は、目標を15位以内に設定していて、
その通りの結果を出してくれました。
15位以内は来シーズンの枠取りに貢献できる順位でもありますし、
彼女自身もその順位は自身最高位。大学4年ということもあり、
おそらく最後の全日本という中で、いい形で結果を出して欲しいと思っていました。
普段からよく練習をする選手で、僕の厳しい言葉をいちばん受けてきた選手でした(笑)。
ショートプログラムでは1番滑走という当たりくじを引いてくれたので、
「コーチ思いでありがとう。おかげで朝早く起きて健康的だ。」と声を掛けました。

細田は、普段から宮原、真凜、白岩たちのムード作りをしてくれる選手で、
今回の試合でもチームのムード作りも果たしてくれたことで、
他の選手たちの結果にもつながったと思っています。

それにしても今年の全日本、男子SPは中村優が最終滑走。
女子SPは細田が一番滑走。
金曜日は、朝6:20の公式練習から夜の21:00過ぎまで、
土曜日もほぼ同様でしたが、
「最初から最後まで」試合でリンクにいた時間の新記録かもしれません。

男子については、また次にします。

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GPファイナルが終わった時点で、僕の頭は全日本に切り替えています。
日本一、代表を決めるとても重要な試合です。
前の試合がうまくいったからといって、
次の試合がうまくいくとは限りません。
気を引き締めていきたいと思います。

チームから宮原知子、細田采花、
男子は山田耕新、中村優、本田太一、
ジュニア推薦枠で白岩優奈と本田真凜、7人が出場します。

7人とも強い気持ちを持っていますが、
特に真凜は、ジュニアGPファイナルでの事があるので
本人もこの大会に期するものはあるはずです。
落ちてしまった体力、感覚をどこまで戻せるか。
本音を言えば時間がもっと欲しいところです。
限られた時間の中でできる事は、
心、カラダの状態を少しでもベストに近づけ、
後は僕も知らない彼女の秘められたチカラに期待します。

ボス濱田美栄と7人の戦士と一緒に戦える事を嬉しく、誇りに思います。

7人それぞれの目標を達成させる事が全日本での僕の目的です。

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GPファイナル男子、羽生選手4連覇。おめでとうございます。
GPファイナルでの4連覇は史上初の偉業ですし、
どんな大会でも4年連続で勝ち続けることは簡単にできることはありません。
4回の中にはコンディションが悪い時もあったでしょう。
勝たなければいけない、タイトルを失ってはいけないというプレッシャーもあります。
彼の事ですから、「周囲の大きな期待に応えなければ」という思いもあったでしょう。
そういう事をマイナスではなくエネルギーに変えてしまい、
しっかり結果を出す精神力は本当に素晴らしいと思います。

宇野選手も2年連続で3位に入りました。
実はフリー直前の練習を見ていた時、ジャンプのタイミングが合っていなかった印象があり、
1番滑走で大丈夫かな?という不安があったのですが、
それを吹き飛ばすように、ぴったりと合わせてきました。
切り替える力、必要な時の一発を出せる力がありますね。
彼もまだまだ詰められるところはあります。
進化途中でも表彰台に立つ。これからがますます楽しみです。

羽生選手、宇野選手、この二人はファイナルのメダリストでありながら、
試合後は悔しい雰囲気でした。彼らの理想の姿はいったいどうなっているのか?


フリーで4回転4発を跳んだネイサン・チェン選手。
あのフリーは本当に素晴らしかったですね。
昨シーズンのボーヤン選手の四大陸選手権に続き、2人目です。
その他のジャンプもミスなく最後まで滑りきったことで、今後の大きな自信になるでしょう。

今大会、男子は女子に比べてミスが多かったという印象があるかもしれませんが、
女子の1つもミスができない完成度を求めるギリギリの戦いとはまた違って、
男子はジャンプテクニックの進歩の過程です。
どの選手も本当に難しいことをやっているので、
ミスが出るのも仕方ないのかもしれません。
それでも、技術の進歩をかけた彼らの戦いは、5年後、10年後...、
今後の男子シングルの進歩に大きな影響を与えていくと思っています。

ただ、気になるのは技術の進歩と体力のバランスです。
1つのプログラムに4回転を4発、いくとなると、
後半、体力、集中力が落ちている状態で4回転を跳ぶ事になります。
突発的なケガはもちろん、それを試合でやりきるための練習で追い込むことがあるでしょう。
そうした疲労の蓄積がケガにつながる可能性は3回転とは比べものになりません。
もちろん4回転を4発もやってくる選手は体力も集中力も精神力も普通じゃないので、
これは僕のムダな心配になって欲しいです。
今シーズンはまだ前半が終わったところですが、
これから後半、さらに平昌に向けて、すべての選手の健康を祈っています。

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※選手には掲載許可は得ています。

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ジュニアGPファイナルは、
紀平にとってお客さんがたくさん入る初めての国際試合でした。
公式練習からたくさんのお客さんが詰めかけていて、
それにビックリしたのか、ちょっと落着きを失って、
そのままSPに入ってしまい、ミスが出てしまいました。
初めての大舞台で緊張もあって、気持ちのコントロールがうまくいきませんでした。
ただ、フリーではトリプルアクセルは失敗しましたが、
その後崩れなかったところは大きな収穫だったと思います。
経験したことのない緊張の中で、
最低限ここまではできたというのが今後の自信になっていくと思います。

本田真凜は、インフルエンザにかかってしまい、行っただけで終わってしまいました。
どんなに力があっても、コンディションが合わなければ試合に出ることもできません。
戦いの場に立てないと、勝利する喜びも、負ける悔しさもありません。
それどころか、羽生選手、宇野選手、坂本選手、宮原、紀平、チームスタッフ、
コーチのみなさんに大変な迷惑をかけてしまい、申し訳ないと思っています。

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GPファイナルが終わりました。
女子シングルSP3位で迎えたフリー。
宮原がリンクに出ていく時、会場全体を見回したら、
フランスの会場でやっているにもかかわらず、
たくさんの日の丸が客席で揺れていました。
宮原もこんな風にたくさんの応援をもらえる選手になったことがとてもうれしかったです。
ひいき目かもしれませんが、宮原の洗練された動きを見て、
芸術を見ているような気持ちになりました。
ただ、滑り終えて、宮原のガッツポーズを見た時、これはスポーツなんだ。
こんな滑りをやってくれたからこそ、いいスコアで表彰台に乗って欲しいという、
現実的な気持ちに切り替わりました。
どんなに芸術的に素晴らしかったとしても、
スポーツは点数や順位で評価されるものです。
点数が出るまですごく長く感じました。
宮原のメダルが確定した時は、とにかくホッとしました。
宮原はまだ成長の途中で、粘り強さで、一歩一歩着実に進んでいます。
それを実感できた、GPファイナルであり、今シーズン前半の戦いだったと思います。

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※選手の掲載許可は得ていますが、グラディエーターっぽい人はたまたま写り込んだだけです。

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NHK杯が終わりました。
宮原知子は連覇を目指していましたが、
世界で勝つのはそう甘くはないと、改めて感じました。
このレベルの戦いになると、
順位を上げるどころかキープするだけでもそう簡単ではありません。
今シーズン出場したグランプリシリーズ2戦とも、
本人は納得した滑りができていないとは思いますが、
そういう中でもGPファイナルへの出場権をつかんだことは、
宮原のベースとなる底力が付いてきたということだと思っています。
悪い時でも最低限このレベルでしっかりと成績を残せるという点で、
少しずつでも成長を続けていることがわかります。
シーズンを通じて見れば、必ずしも調子のいい時ばかりではありません。
調子の悪い時でも、なんとか耐えれば、次に必ずつながっていきます。
我慢比べだったら負ける気はしません。
これからジュニアGPファイナル、GPファイナル、全日本と大きな大会が続いていきますが、
宮原を含めた出場する選手たちが、いい成績を出せるよう、サポートしていきます。

NHK杯男子は、羽生選手が300点超えで優勝しました。
そして、田中刑事選手も表彰台に上りました。
羽生選手の優勝は、彼の力なら当然のように思えるかもしれませんが、
ケガがあったにも関わらず、これだけのスコアを出して、
ファイナルに残るというのは本当に大変なことです。並の選手であれば、
1試合でも大きな失敗をしてしまったらそこには入れません。
地元での連覇、GPファイナルの出場がかかる難しい状況でも、
簡単そうに見えてしまうのが彼のすごさです。

そしてもう1人、田中刑事選手。
今回、試合を終えた宮原と、
男子フリーを会場で見ることができたのですが、
前半の選手のできを見て、
「田中選手には表彰台のチャンス」と、話していました。
技術は持っていますので、あとはそのチャンスを活かせるかでした。
田中選手は、そのチャンスをしっかりとものにしました。
今、日本の男子は、羽生選手、宇野選手がリードしていますが、
世界選手権や四大陸出場を考えると、
3つ目の代表争いはとても厳しい状況になっています。
その点で、今回、田中選手が表彰台に乗ったことは、
本人の自信につながるだけでなく、周囲の評価も高くなっていくでしょう。
2人とも素晴らしい滑りを見せてくれました。

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捨てられたわけではありません。ちょっとハコが気になっただけです。

※選手に掲載許可は得ています。

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宇野選手完全優勝! おめでとうございます。
ミスはありましたが、それでもあの得点が出る内容で2日間をしっかり滑りきり、
次につながるという点でもいい内容と結果だったと思います。
それにしても4回転フリップの成功率は素晴らしいですね。
内容だけでなく、演技前後の雰囲気がシニアに上がって2年目とは思えない
落着きぶりで驚きました。
「悪くてもここまでは行ける」という、
練習に裏打ちされた自信があってのあの落着きぶりだったのかなと思います。

今シーズン、世界選手権の表彰台の可能性が十分あると思っていましたが、
これだけの滑りを続けていると、
表彰台の一番高いところに乗る可能性も見えてきます。

シーズンが始まったばかりで、
ライバルたちも調子を上げてくるとは思いますが、
最初の世界選手権メダルが金メダルということも期待できる! そんな滑りでした。

2位に入ったジェイソン・ブラウン選手は、
SPでもフリーでも4回転をやってきました。
フリーでは惜しくも回転不足を取られましたが、
そうであっても今後の彼の自信になると思います。
その後に崩れずに最後まで滑りきったところも評価できる点です。
もともと表現する技術は高い選手で、
フリーではそれほど大きな変化がない曲でしたが、
最後まで飽きることなく彼の滑りに引き込まれました。
昨シーズンはケガに苦しみましたが、
今シーズン最初の滑りを見ると、
彼もまた、試合をおもしろくする注目選手になっていきそうです。

今大会の男子シングル全体で見ると、
宇野選手のフリップ、
ボーヤン・ジン選手のルッツ、
コフトゥン選手のサルコウ、
そして多くの選手が跳んだトウループ。
1つの大会で加点が付くような出来映えの4種類の4回転ジャンプ。
これは世界初では? 
現地で見られた人は、とても興奮したでしょう。
それほどすごい大会でした。

今シーズン中に5種類の4回転が一気に見られる可能性、
そして人類の進化を考えるとワクワクしてしまいます。

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 今シーズン、女子のジュニアGPにチームから4人の選手が出場しました。

紀平梨花がスロベニア大会でトリプルアクセルを決めてくれたことは
とてもうれしいできごとでした。

まだ紀平がトリプルアクセル習得にとりかかる前に、
ウチのボス濱田美栄先生が「この子はトリプルアクセルいける」と言っていたのを思い出し、
まだ試合中なのに僕はゾクゾクしていました。

それが現実になった瞬間その場にいれたという幸運と、
そういう事があるかもしれない重要な試合を任せてくれた濱田美栄先生、
やってくれた紀平に感謝しています。
今シーズン、彼女にとっては初のジュニアシーズンですし、
その中でいい経験をして欲しいと思っていました。

僕がドイツ遠征中に行われた近畿ブロックの試合でもトリプルアクセルを決めたようですが、
他のトリプルジャンプと同じような感じで跳べるようになってくれたらと思います。
彼女は練習ではトリプルアクセルにコンビネーションで3回転を付けることもできますが、
現在のルールではスコア的にはコンビネーションの価値はどのジャンプに付けても同じです。
それなら例え第一ジャンプの難易度が低くても
後半の1.1倍のところに付ける方が全体の基礎点は上がります。

過去には伊藤みどりさん、浅田真央選手、中野友加里さんといった偉大な人たちが、
トリプルアクセルを跳んでいますが、
そこに3回転でコンビネーションを付けた選手はいないと聞いています。

そういったこともモチベーションの一つになると思いますし、
今後のルール改正も考えてタイミングやコンディションを見て、
そうしたプログラム構成もあるかもしれません。

本田真凜。
普通に考えれば、6人しかいないジュニアGPファイナルに進めるだけでもすごいことです。
ただ、世界ジュニアチャンピオンになっていることを考えると、
GP2戦連続2位は彼女のポテンシャルからすれば全部は出し切れていませんし、
本人もそれがわかっているでしょう。
シーズン中盤から後半に向けて、さらにレベルを上げていくことを期待しています。
ファイナルまでにまだ試合があります。
SP、フリー2日間ともきちっと揃えることができるようになれば、
本人も僕らも期待どおりの結果を残せるようになると思っています。
気が向いた時の爆発力は僕の想定の範囲をはるかに超えています。
(毎試合気が向いてほしいですが・・・)

白岩優奈は、ロシアGPで4位。ドイツGP2位になりました。
ドイツでは表彰台に乗ることができ、
彼女にとっては約1年ぶりの国際大会の表彰台となりました。
昨シーズンのJrGPファイナル、ユースオリンピック、世界Jr、
今シーズンのJrGPロシアと4位、5位といったもう一歩の成績が続いていましたが、
やっと戻ってくれたという感じです。

昨シーズンのジュニアGPが2試合連続で優勝しているだけに、
成績が落ちているように見えるかもしれませんが、
実は4月に新プログラム振り付け中にケガがあり、
2カ月間氷に乗れない期間がありました。
出遅れた不安や焦りはあったはずなのに、
泣き言は言わず、いい訳せず、ケガを乗り越えて、
ドイツ大会では素晴らしいフリーを見せてくれました。

「ケガも実力のうち、言い訳にしかならないから、
この事はいい結果が出るまでは他には言わないで欲しい」

ケガの後のこのような彼女の男前で前向きな態度をずっと見ていたので
嬉しくてちょっと泣きそうになりましたが、
本人があまりに冷静で涙は出る前にスッとひいてしまいました。
本人はフリーの後、さっさと着替えに行こうとしたのですが、
僕は表彰台があるかもしれないと思い、ちょっと待てと声を掛けたほどでした。
それだけに、ドイツの試合で2位になったのは本当にうれしい出来事でした。

「よく戻った。お帰り。」

 ロシア大会にJrGP初出場した岩元こころは、
SPでミスがありましたがフリーでは素晴らしい滑りを見せてくれました。
高2で国際試合出場が初めてというのは、かなり遅い方です。
経験がないままやっと掴んだ舞台で堂々と滑ってくれました。
もともとジャンプセンスは優れたものがありますし、
これがいいきっかけとなって、
さらに高い意識を持ってこれから挑戦していって欲しいと思います。
ここがゴールではなく、ここからがスタートです。
外国人選手と戦う意識を持って、国内の試合にも勝っていく。
それが重要です。

 これからシーズンは中盤へと向かっていきます。
全日本ジュニア、ジュニアGPファイナル、そして全日本。

未来を背負うジュニアたちのがんばりにもぜひ注目しつつ応援をお願いします。

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※選手に掲載許可は得ています。

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今年のジュニアGP全7戦で、うちから出場した選手は、
1位が1回。2位が4回。計5回の表彰台に上がることができました。
成績としてはまずまずといったところだと思います。
紀平、本田真凜がファイナル進出を決めて、それもよかったです。

ただ、うちのチームということではなく、日本全体として見ると、
横浜で行われたジュニアGPで、坂本選手が優勝。
そしてスロベニアで紀平が優勝して2勝ですが、
それ以外は全部ロシア選手が優勝して、
日本vsロシアで見れば2勝5敗ということになります。
いい滑りをしながら惜しかった試合もありました。

3戦目の横浜大会では日本のワンツースリーでしたが、
4戦目のロシア大会では逆に同じことをやられました。
ロシア大会は日本からうちの選手しかでていなかっただけに、
1つでも表彰台の一角に食い込みたいと思っていました。

あの試合は選手は指示通りやってくれました。
もっと選手のチカラを引き出せていれば違う結果だったはずだと思います。
目の前で表彰台を独占される屈辱と同時に
まだまだやらなければいけないことがあるなと改めて思いました。

僕の選手時代にはロシア選手にまったく相手にされませんでした。
そこに到達するには遠い存在でした。
ロシアは今でもフィギュアスケートを牽引する存在で、
その育成と選手には尊敬の念を持っています。
そのロシアに対し、優勝争いができるぐらい今の日本の選手はよくやってくれていますが、
勝負できるレベルまで上がって来たのだから、余計に負けは悔しいし、勝ちは嬉しい! 

ロシアは強いからこそ倒しがいがある。

今は最強ロシアに勝つことが僕のモチベーションになっています。

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↑岩元こころ初のJr.GP終了直後のホッとした表情

※選手の掲載許可は得ています。

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前回、男子の日本人2人の注目選手について書きましたが、
外国人選手に目をやると、ボーヤン・ジン選手は、
昨シーズン世界選手権でメダルを獲得したことで、自信を持って臨むシーズンとなりそうです。

羽生選手、宇野選手よりも先に、3種類の4回転を決めている自信もあるでしょうし、
ジャンプでは他の選手よりも先を行っています。
今シーズンはジャンプ以外の部分をどれだけ上げているかがカギとなりそうです。
もともとスピンもいいものを持っていますから、さらに成績を上げてくる可能性があります。

世界チャンピオンのハビエル・フェルナンデス選手は、
どの試合も安定して好スコアを出すことができます。
4回転の種類は増やしてはいないようですが、
ルール上は4回転2種類で4発跳ぶことができますから、
彼も試合や相手の状態によってはやってくるかもしれません。

この2人以外で注目したいのが、アメリカのネイザン・チェン選手。
彼も4回転の種類が増えているという話は聞いています。
昨シーズン終盤でケガをしてしまい、大きな試合を欠場して、
その実力を見られる機会がなかったのですが、
復活のシーズンで4回転を増やしてきたということで、
それが練習レベルなのか、試合で使えるレベルなのかによって、
男子の勢力図に影響がありそうです。

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※エイドリアンの掲載許可はとれていません。

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2016ー17年シーズンは、すでにジュニアGPの全7戦が終了し、
これからシニアのGPシリーズがスタートします。     
今シーズンもよろしくお願いします。

シーズン前に、佐々木彰生さんと対談をして、
普段とはまた違った話をしたので、そちらもご覧ください。
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まず今シーズンの男子を見ると、
先シーズンの最後で4回転フリップを成功させた宇野選手が、
今年のジャパンオープンでも見事に決めていました。
シーズン初めできっちりと決めた上、
フリーだけの試合ですが世界チャンピオンのフェルナンデス選手を上回っていました。
フェルナンデス選手はミスもありましたが、それほど悪い内容ではありませんでした。
同じく宇野選手もミスがありましたが、スコアは上回っていました。
シーズン最初の試合を見ただけでも、今年の男子もますますおもしろくなりそう。
それを予感させる宇野選手の滑りでした。

4回転フリップを手に入れて、彼も4回転3発の構成になっています。
昨シーズン、4回転ルッツを成功させたボーヤン・ジン選手はすごい勢いで成長していきましたが、宇野選手にも同じ可能性を感じます。
特に宇野選手は感情が滑りに表れる選手です。
絶対にやるという意志が滑りに出ていて、アスリート精神を感じさせます。
出だしの試合でこれだけやるのですから、本当に今シーズンは楽しみですね。

そして羽生選手。2シーズン世界チャンピオンの座から離れていますので、
今年こそはその座を取り戻してほしいというファンの期待も大きいでしょうし、
何よりも本人がその意識を持って、挑戦するシーズンになるでしょう。
まだ左足の状態がよくないのかもしれませんが、普通の選手ならできるところまでをやる、
あるいは無理をしないで難易度を下げた構成にするようなところを、
左足に負担のないループで4回転を跳んできて、すでにものにしています。
これでサルコウ、トウループとループの3種類の4回転を跳べるようになり、
ケガの間にさらに構成の難易度を上げるという常識では考えられない事をやろうとしています。

宇野選手と羽生選手、2人の向上心は見ていて清々しいです。
難しいことをやっているのだから、試合ではミスが出ることもあるかもしれませんが、
挑戦していく姿勢。そしてそれをやっただけで終わらせない。
必ず結果につなげて、決めてくる。

今シーズンもまた、この2人から目が離せないですね。

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プロフィール

プロフィール写真【田村岳斗】
1979年5月28日生まれ。プロスケーター&コーチとして活躍する男子フィギュアスケーターの第一人者。高校3年時(1998年)に長野五輪出場。全日本選手権優勝2度の実績を持つ。現在は、関西を拠点に、未来のメダリスト育成に務める。

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