ルールがわかれば、フィギュアスケートをもっと楽しんでもらえるはず!そんな思いのもと、美しいスケーティングと独自のスケート理論をもつ小塚崇彦がシングルにとどまらず、ペアやアイスダンスといったカップル競技まで枠を広げ、「フィギュアスケート」について徹底研究。
フィギュアスケート・ラボでは、18/19シーズンのルールを研究。 GOEの評価はどう変わったのか?演技時間は?ジャンプの数は?ペアやアイスダンスの改正ポイントは?シングル&ペア編ではISU技術委員の岡部由起子さんをお迎えしてご説明いただきます。

ルール改正のスケジュール

小塚:今回新シーズンに向けて大小さまざまルールが改正されていると思うのですが、それは毎シーズンどういった意図でされているのでしょうか?

岡部:最初に言えることは、見ているみなさんがより理解しやすいルールにしていこう、というのがまず1つあります。それからもちろん、スポーツとしておもしろいものになっていかなくてはならない。それらを目標にして、ルール改正が行われています。

小塚:ルール改正を行うにあたってもちろん議論がなされるわけですけれども、いつぐらいにルール案が出てきて、どういったスケジュール感で進んでいくのでしょうか?

岡部:スケジュール感というのはそれぞれのルールの内容によって少し変わってくるのですが、例えば大きな変更、今年などは男子とペアのフリーの演技時間が30秒短くなりましたけれども、そういった大きなものは少し前にもう決められています。このルールは1つ前のISUの総会ですでに決まっていて、オリンピックの後からこれをスタートしようという話し合いはもうそこでされていました。

小塚:ということは、前回の総会の時点では、もう大きな改正案は出ていたということなんですね。例えば、今回の4分30秒から4分への変更、このスケジュールというのは、前回の総会というと…。

岡部:2016年の6月ですね。そのときに、すでに決定されました。

小塚:あ、もう決定されていたんですね。

岡部:はい。この改正は決定で、しかし適用スタートはオリンピック以降の18/19シーズンからにしましょうということに決まっていました。

小塚:この案が出たのっていつぐらいだったんですか?

岡部:ジャッジのみなさんとかテクニカルコミッティーのみなさんとか、関係者から「これはもうそろそろ短くするべきでは?」「いやいや、そのままでいい」というふうにいろんな案が出ていて、2016年の総会で議案として出てきたのに対して多数決で決まったものが、決定ということになるわけです。

小塚:案としてはもっと前にいろんな方面から少しずつ出てきていて、具体的に何月何日というわけではなくいろんなところで話されていて、2016年の総会で議案として討論され決定した。で、18/19シーズンから正式に採用されるっていうことですね。

岡部:はい。見ている方がより楽しくおもしろいスポーツでなくてはいけない、理解しやすいスポーツでなくてはいけない、というところがあって、そこに向かっていると思っていただければいいです。例えば4分30秒から4分に変更になったっていうのは、1人30秒ずつ短くなることによって全体の競技時間が短くなる、というところを狙ってのルール改正です。

小塚:ま、長い、か…。

岡部:…という声をだいぶ聞きましたので(笑)。

小塚:ということで、全体時間をちょっと短くするにはどうしたらいいかっていうところで議論されて、4分30秒が4分になったわけですね。実際に滑るスケーターの人たちには、どういうものを求めているのでしょうか?

岡部:この後に出てくるGOEや基礎点のことにちょっと繋がってくるんですけれども、より完成度の高いパフォーマンスを見たい。もちろん関係者の我々もそうですけれども、見てくださるみなさんも完成度の高いものが見たいですから、そうするためにはどうしたらいいだろうってことを考えて、GOEや基礎点が少し変わってきました。

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