田中将大投手や松井秀喜氏の活躍を見ながらヤンキース・ファンになった人々にとって、ヤンキースが8月2日からの宿敵レッドソックスとの4連戦でスウィープ(シリーズ全敗)されたのはショックだっただろうと思う。

だが、それはメジャーリーグ屈指の人気球団レッドソックスの地元メディアやファンにとっては、それほど驚くようなことではなかった。なぜなら、それぐらい今年のレッドソックスが強いからだ。

レッドソックスは現地8月12日、85勝35敗でメジャー最高の勝率.708でア・リーグ東地区を独走し始めた。現時点で「最後の4割打者」テッド・ウイリアムス外野手がいた1946年以来のシーズン100勝以上の達成が現実的になってきた。今後の展開次第では、イチローがメジャー・デビューした2001年のマリナーズのシーズン116勝の記録にも手が届くかも知れない。

ただし、アレックス・コーラ監督はつい最近、地元紙に「まだ何も成し遂げてないので、今の数字を気にすることはない」と言っている。

その通りだ。プロ野球チームの究極の目標は優勝であり、シーズンで何試合に勝つかは問題ではない。90勝でも100勝でも優勝すれば同じ。ましてや昨季のワールドシリーズ王者アストロズのベンチ・コーチをしていたコーラ監督にとっては、就任1年目のシーズン途中なので現時点での順位などあまり意味がないだろう。

それにレッドソックスは上原浩治投手が胴上げ投手になった2013年以来、ワールドシリーズ優勝から遠ざかっているものの、2015年からア・リーグ東地区を連覇中である。地区3連覇の最大の難敵ヤンキースを自力で後退させた今、過去2年の屈辱=地区シリーズでの敗退の雪辱を果たすことこそが目標であるはずだ。

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