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シティライトスタジアムで行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第10節の
ファジアーノ岡山×湘南ベルマーレは
0-2で湘南が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
湘南・曺貴裁監督のコメントです。


(湘南・曺貴裁監督)
お疲れ様でした。ゴールデンウィーク最初の土曜日ということで、本当にこれから3連戦が続きますけども、我々としては前節の大分さんや岐阜さんの試合で、どこかちょっとやり切れないような試合だったので、今週は本当に毎日ミーティングもしたし、毎日セットプレーの練習もしたしという、そういうふうに本当にどっちかに偏ったふうにチームを持っていったんですけど、これでちょっと良い試合ができなかったら、ちょっと難しくなるなという覚悟で送り出したのもあって、選手も変えましたし、新しい選手もたくさん使いましたし、本当にそういう意味では、同じ勝ちでも僕の中では非常に嬉しい勝ちの1つだなというふうに思っているし、何より普段から試合に出れなかった選手が、堂々と、本当に湘南魂を持ってピッチに立ってくれたと。岡﨑(亮平)にしろ、石原(広教)にしろそうですけども、非常にチームを勇気付けたと思いますし、ちょっと戦列を離れた山根(視来)も堂々とプレーしてくれましたし、何でもそうですけど、基本の"型"があって"臨機応変"とか、自分の判断というのがある訳で、基本の"型"がない人に"臨機応変"も自分の独創性というのも、そういうことは自分勝手でしかなくて、それを改めて選手たちに伝えたんですけど、今日は本当に自分勝手なプレーとか、後半ちょっとだけ増えましたけど、それが大きな事故にならなかったのは、選手の意識がそっち側に向いてやれたからだと思いますし、こういうタイミングでこういう練習を続けて、今日の本当に強豪の岡山さんに(失点)ゼロで勝てたというのは、ピッチに立った選手、それから向こうに残っている選手、スタッフ、その他の人を本当に誇りに思いますし、あと32試合続きますけども、こういうゲームをたくさん続けていけるように、これからちょっと移動が長いので、また回復をしなきゃいけないですけども、次の山口戦はホームなので、そういう気持ちを続けてやっていきたいなと思います。


えっと、徹(長澤監督)とは森保(一・広島監督)とかと同じですけど、同い年で同じ学年で、当時Jリーグができた時に選手としてお互いに頑張っていて、指導者としても彼もジュニアユースとかユースとか、非常にたくさんの経験をして、たくさんの良い監督と一緒に仕事をしていたから、この岡山という所を素晴らしいチームに育て上げてるなというのは、本当に試合を見ていてもわかったし、今日は本当に難しい試合になるなと思っていたんですけど、お互いに選手を成長させようというか、どういうふうにすれば選手が良くなっていくのかというのを、まだ(実現したことは)ないですけど、夜な夜なずっと語れるような仲間なので、そういう同級生とこういう場で試合ができたというのは何より本当に嬉しかったし、今度BM(Shonan BMWスタジアム平塚)に来る時は、徹も相当気持ちを入れて来てくれると思うし、お互いに本当に選手の成長に寄り添いながら、良いチームを創っていくということは、僕が言うのも何ですけど、彼も非常にそういう所に長けた監督だと思いますし、今日はたまたまウチが勝ちましたけど、内容にそんなに大きな差があったと僕自身は思いませんし、たまたまウチのチームがゴールしたタイミングが早くて、少し岡山さんもやりづらくなったかなという感じだったかなと思いますので、「サッカーをやっているとこういう気持ちになるんだな」というふうに改めて思いました。


(大竹)洋平をもっと早く使われたら凄く嫌だったんですけど、湘南の時のようにシュートを外してくれて良かったです。そんなことを言っちゃいけないですね(笑) 頑張って欲しいです、洋平に。はい。以上です。


Q:5試合ぶりの無失点だと思うんですけど、今季初先発の岡﨑(亮平)選手を含め、チームとしてどんな所が良かったでしょうか?


A:もう基本の徹底です。それこそボールのある時、ない時のマーキングのポジションとか、チャレンジとカバーのポジションとか、「そこに行った時にしっかり首を振りなさい」とか、とかくちょっとおざなりになっていたような所を一生懸命僕はやりました。アイツらに対して。でも、岡﨑は中学生の頃からユースの監督の時に、遠藤航と2人でセンターバックをプリンスリーグでやらせていたので、あれぐらいはできると思っていたので。ただ、1回クリアミスで、クルクルしたボールがオウンゴールになるかというような予想もしましたけど、それが1回もなかったので良かったです(笑) まあ頑張ってくれたと思います。


Q:「僕の中で非常に価値のある勝利だった」というようなお話がありましたが、途中から齊藤未月選手も入って、最後はピッチに18歳の選手が3人いたと思います。その中で杉岡(大暉)選手もゴールを決めましたが、そういう価値のあるゲームに18歳の選手が3人も出て勝ったということに関しては、率直にどう捉えてらっしゃいますか?


A:よく「若手を育成する湘南」とか「若手が伸びる」と言われますけど、若手が伸びるチームというのは経験のある選手がしっかり自分で見本を見せているチームでしかないと思っていて、若い選手がたまたま勢いでやれるのは1試合か2試合ですよ。その勢いを買って試合に使う場合もありますけど、僕は1つ大前提としては、チームの先輩たちとか仲間がソイツらがミスした時も「何やってんだよ」という空気にならないと。それは普段から堂々とプレーしている18歳に対して、他の選手が刺激を受けているから、逆に「助けてやろう」という気持ちになれるというのは、1つのチームとしてのパワーですよね。ドルトムントでも、例えば(ウスマン・)デンベレも今は凄く出てますけど、凄く良いタイミングでトーマス・トゥヘル(監督)は使っていると思いますし、シャルケの(ティロ・)ケーラーとかは僕が冬に見に行った試合は何かおぼつかなかったんだけど、3バックの左や右をやらせて、今は堂々とプレーできるようになっていますし、そういうのは自分の中で参考にはしています。だから、使い方とか使うタイミングというのは、そのチームの浮き沈みによって、ちゃんと勝利の責任を背負わせるタイミングで使ってあげるべきだし、勝利の責任がないのに、ただ単に足が速いとかドリブルができるから使っても、僕は何の意味もないと思っているので、それは若い時で言うと、今日で言えば(表原)玄太とか岡﨑とか山根とか、アイツらもまだプロになりたてのヒヨッコなんですけど、そういったものを植え付けてあげたいなというふうに思っています。だから、そういう意味では18歳が3人立ったというような意識はあまりなかったです。


Q:前節が終わった時に"1クール"という言い方をされていて、ここまでのシーズンを振り返って湘南スタイルの進化というのを監督も考えてらっしゃると思いますが、今年の湘南はポリバレント性というか、岡本(拓也)選手も杉岡選手も早くも2点取っていますし、どの選手もポジションが変わってもやることが変わらないという所がどんどん幅広くなっているのかなと思います。そのあたりの評価はいかがでしょうか?


A:そういうのは負けると「監督の采配が悪い」と言われて終わりなので、勝ったから何とでも言えますけど、まあ... フォワードが点を取ってなくて、後ろ(の選手)が点を取る、それで勝つというのは良く考えたら複雑な感じですよね。今言われて。ただ、今のフットボールは個人に依存して、個人が切り開ける世界ではもちろんあるんだけど、周りがあることで個人が生かされるようにならないと、もうのびしろはないですよね、正直。個人に頼っていたら。で、個人に最後決めてもらうために周りが必要であって、そういう意味では僕は、このチームはどこからでも誰からでも点を取れるように創ってきたし、後ろからドリブルで運ぶ山根のプレーとか、ある意味危険ですよね。取られたら。その取られるリスクもあるのを含めて、あそこで1枚剥がせれば数的優位になるし、剥がせなければピンチになると。でも、そのピンチになるということを前提で創っちゃうと、どうしても勢いが出なかったり、攻撃に幅が出ないという所で言うと、もしポリバレントと言われるものがそうだったとしたら、そういうのが理由だと思います。ただ、讃岐さんとか岐阜さんの(試合の)ように、その裏返しでカウンターを食らって失点してしまうことは今日もあったかもしれないし、今までもあったし。ただ、だからと言ってそういうプレーを奨励しなければ、選手は今日も明日も明後日も、試合が終わった後も試合前も、何も変わっていないまま、ただ"勝った、負けた"の中で(終わってしまう)。そういうもんなんでしょうけど、僕はもうちょっと勝ち方とか、どういうふうに選手が感じてやっていくかということを見たいなと思ってやっている所なので、正しいかどうかわからないけど、そういうふうには思っています。


Q:今の所、湘南スタイルの進化は順調に来ていますか?


A:全然順調じゃないと思います。別に。「何だ、この試合」とか「何だ、このプレー」ってしょっちゅう思っているので。今日も未月がバッでボールを取った時に、横でバッて取られて、自分でダッシュして取り返すとか、そんなんだったら前にドリブルして、パッてワンツーして行けばいいのにっていう、ああいうアイツの訳わかんないプレーとか。だから、ウチのアカデミーのコーチにいつも嫌味言っているんですけど、「走ることと奪うことは広教と未月は良い」と。「だけどセンスがなさ過ぎる」と。っていうのは書かないでください。かわいそうなんで(笑)


以上です。


土屋

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シティライトスタジアムで行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第10節の
ファジアーノ岡山×湘南ベルマーレは
0-2で湘南が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
岡山・長澤徹監督のコメントです。


(岡山・長澤徹監督)
8000人以上のサポーターの方に、ちょっと今日のゲームは申し訳なかったなというのが正直な所です。ゲームの方は前半45分終わってから目が覚めたようなゲームになってしまって、そこの部分はしっかりとマネジメントして送り出す私の責任もありますし、同時に選手もプレーする責任というのが必ずピッチの中ではあるので、そこはチーム全体で猛省して、次のゲームに移っていきたいと思います。中3日なので、中3日というのが非常にありがたい所で、1週間引きずらずにしっかりとできたこと、できなかったことというのを整理して、また次、アウェイ長崎なんで、しっかりと戦っていきたいと思います。以上です。


Q:特に前半は低調な試合になってしまったと思いますが、現時点でどういう原因をお考えでしょうか?


A:システム、戦術、ジャッジ、いろいろなものがグラウンドって絡み合っているんですけど、要は本質の所で完全に上回られたなというのがあります。そこだけは絶対に譲りたくはなかったのですが、正直そこで上回られたのか、もしくは我々が出し切れなかったのかという、そこの狭間なんですけど、最もチームとして大事にしてきた部分なので、そこでしっかりと上がったボールに対して競って味方にこぼすとか、ルーズボールとかセカンドボールが多いスポーツなので、風の状況も全部含めて、そういうゲームになったんですけど、そういう所を少しやり切れなかったなという部分と、あとはリスクを冒して守備をやるというテーマはあったんですが、前半の失点に代表されるように、相手のワイドのピン止めをそのまま受けちゃって、横に広げさせられたと。後半ちょっとそこを修正していったんですけど、横に広い状態だと当然ボールにプレッシャーに行けないので、縦横縮めた状況でという部分で、ちょっと相手のワイドの選手に対して気を配り過ぎたかなと。そのへんも勇気を持って、断ち切ってボールに行かないといけない部分と、そうやって前半自分たちで反省して出ていくようだと、勝負というのはやっぱり先手必勝なんで、非常に難しくなるのはわかりきっていることなので、そこの部分が凄く大事かなと思っています。


Q:大竹(洋平)選手は途中からの投入でしたが、その意図を教えていただけますか?


A:大竹はケガから上がってきたばかりなので、時間とかそういうことも含めて、そういう使い方になりました。


Q:早速攻撃にも良い形で絡んでいるように見えましたが?


A:1人でやっているスポーツではないので、まだまだできることはあるでしょうし、本人もそのへんは反省しているでしょうし、グループとかチームで評価しなきゃいけない所なので、(大竹)本人はまだまだできるという感覚が僕の中であります。


Q:豊川(雄太)選手がベンチからも外れていましたが、何か意図があったのでしょうか?それともアクシデントでしょうか?


A:今週の練習で、アクシデントでベンチを外れました。ケガです。


Q:ケガ人が多い中で聞くのも恐縮ですが、攻撃の形がなかなか見えてこないチーム事情があると思いますが、次の試合まで3日しかない中でプランや心構えがありましたら教えていただけますか?


A:攻撃の形というのは、おそらく今年の点の取り方を見てもらったらわかると思うんですけど、それが攻撃の形で、高い位置で取る、横から入り込む、という部分です。今日も大竹が潜り込んだり、三村(真)が潜り込んだりとか、そういう形があったと思うんですけど、それが攻撃の形なのでね。入った、入らないというのはまた別なんですけど、中でフィニッシャーとか、またしっかりと仕事ができてくるようになったら見えてくると思うので、形にしないとなかなか一般の人には見えないので、そこは中でブラさないようにしっかりしていくのと、3日間でやれることは、今我々がやっていることをしっかり追求していくということなので、大きなテコ入れはしようとは思っていません。


以上です。


土屋

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0422koma2-4.JPG因縁の"十条ダービー"がクォーターファイナルで実現。今シーズンのT1でも既に対戦した帝京と東京朝鮮のリターンマッチは、雨脚の強まる駒沢第2球技場です。
ここ2シーズンは続けて選手権予選のファイナリストに。全国大会への復帰へあと一歩と迫るなど、日比威監督の下でかつての栄光を取り戻すべく、確実に復権への道を歩んでいる帝京。今シーズンは守護神の和田侑大(3年・FC東京U-15むさし)やキャプテンの菅原光義(3年・S.T.FC)といった最上級生や、三浦颯太(2年・FC東京U-15むさし)に佐々木大貴(2年・FC東京U-15むさし)の2年生コンビを筆頭に、昨年の経験値を携えた主力が多数残っており、期待値はかなりの高さ。今大会も東海大菅生に4-1、修徳に3-0と実力派を複数得点で退けた勢いを持って、この準々決勝へ挑みます。
昨シーズンはリャン・ヒョンジュ(早稲田大)にキム・テウ(朝鮮大学校)と攻守の軸にU-19北朝鮮代表を擁したものの、関東大会予選とインターハイ予選は準々決勝で敗退を突き付けられ、選手権予選でも2年続けてベスト4で涙を飲むなど、悲願の全国出場には届かなかった東京朝鮮。迎えた今シーズンはT1リーグでこそなかなか結果が出ていないものの、「イギョラ杯もそうですけど、いろいろな大会に出させていただいて、その経験を積んだことが生かされているんじゃないかと思っています」と新指揮官の姜宗鎭監督が話した通り、充実した春休みを挟んで臨んだ今大会は日大鶴ヶ丘に6-0、東京実業に2-0と連続完封でこのステージまで。明らかな上り調子でダービーへ向かいます。夕闇迫る駒沢には前述したように大粒の雨が。ライバル同士の80分間は帝京のキックオフでスタートしました。


ピッチにも水が浮き始めるコンディションの中、8分のチャンスは帝京。ミドルレンジから岡本良太(3年・FC明浜)が狙ったシュートは枠の右へ逸れるも、果敢なチャレンジを。逆に18分は東京朝鮮。ムン・インジュが自ら蹴った右CKのルーズボールを拾ってクロスに変えると、中央に飛び込んだリュウ・ユウォン(3年・千葉朝鮮中)のシュートは右のポストを叩き、左のポストにも当たってピッチ内へ。まずは東京朝鮮に決定的なシーンが訪れます。
26分は帝京。ボランチの渡辺楓(3年・横河武蔵野FC JY)を起点に、中央をドリブルで運んだ三浦はゴールまで25m近い位置から左足一閃。ボールは右のポストを直撃しますが、素晴らしいミドルに沸き上がる応援席。36分は東京朝鮮。ホン・リジン(2年・東京朝鮮第一中)が短く付けたボールから、ムン・インジュが叩いたミドルはクロスバーにハードヒット。両チームの司令塔を務めるレフティ同士が撃ち合った好ミドル。
そんな中、前半終了間際にスコアを動かしたのはカナリア軍団。38分に三浦が左サイドへ展開すると、1年生ながらスタメンに起用された左サイドバックの石井隼太(1年・FC東京U-15むさし)が丁寧なクロスをファーサイドへ。ここに走り込んだ中村祐隆(3年・西東京保谷中)のヘディングは、雨粒を切り裂いてゴールネットへ突き刺さります。「前半は押し込まれるシーンがあって、自分たちも耐える時間があった」とムン・インジュも振り返った前半は、帝京が1点のリードを奪って40分間が終了しました。


後半は「ハーフタイムに『このままじゃダメだし、もっともっと自分たちはできるから、自分たちを信じて相手チームより走って、そういう所から勝っていこう』とみんなイチからリセットした」とキャプテンのハン・ヨンギ(3年・東京朝鮮第一中)も言及した東京朝鮮のラッシュ。43分にムン・インジュが蹴った右CKはDFのクリアに遭い、直後に左からここもムン・インジュが入れたCKにチョン・ユギョン(2年・東京朝鮮第一中)が競り勝つも、最後はオフェンスファウルを取られたものの、明らかにアクセルを踏み込んだレッドタイガーの咆哮は47分。
左サイドで得たFKが中央にこぼれると、エリア右寄りでボールを収めたリ・ヒョンジェ(3年・東京朝鮮第一中)は、中央を窺いながら縦に絶妙のラストパス。「『中に出しちゃうかな』と思ったらこっちを見てくれていて、ちょうど目も合って思い通りに来てくれた」とそのパスを振り返ったハン・ヨンギのシュートはGKも弾き切れず、ゴールネットへ吸い込まれます。「人一倍声を出すのと、1点でも入れてチームの雰囲気を上げていくのを目標にしています」と語るキャプテンが気合の一撃。スコアは振り出しに引き戻されました。
「勝つためには得点を入れないといけないので、ウチが入れれば1-1で延長戦もあるし、後半の最初の20分で1点を目指していこうという所はハーフタイムに伝えました。思ったより早い時間に入ったのでちょっとビックリしたんですけど(笑)、うまく行き過ぎちゃいましたね」と笑ったのは姜監督ですが、49分には逆転のチャンス。リ・リョンジェ(3年・東京朝鮮第一中)のパスから、ホン・リジンが左足で左スミギリギリへ収めたミドルは、和田が横っ飛びで何とかファインセーブ。入れ替わったゲームリズム。ペースは東京朝鮮へ。
押し返したい帝京。50分にはここも積極的にオーバーラップしてきた石井のクロスから、佐々木が打ったシュートはDFに当たって枠の右へ。直後に三浦が蹴った右CKはシュートまで至らなかったものの、57分には同点機。佐々木が右へ振り分け、サイドバックの岩本嶺(3年・帝京中)が上げたクロスから岡本が打ち切ったヘディングは、東京朝鮮のGKチュウ・サンホン(3年・神奈川朝鮮中)がファインセーブで回避。58分にも右サイドから佐々木が放ったシュートはサイドネットの外側へグサリ。ようやく帝京にも次の得点の香りが漂い始めます。
63分は東京朝鮮。左サイドでボールを持ったキム・セリュン(3年・東京朝鮮中)が、カットインから枠へ収めたミドルは和田がキャッチ。64分も東京朝鮮。ホン・リジンが縦に打ち込み、粘って収めたハン・ヨンギの強引なミドルはゴール左へ。67分も東京朝鮮。ムン・インジュが蹴った右CKを、打ち下ろしたチョン・ユギョンのヘディングはゴール左へ。「ハーフタイムで本当に良い心構えができたと思います」とハン・ヨンギも口にした東京朝鮮が一段階踏み込んだアクセル。
狂喜の瞬間は69分。カウンター気味に相手陣内へ駆け上がった東京朝鮮のアタック。運んだキム・セリュンが左へ流すと、しっかり走っていたリ・ヒョンジェは粘って粘ってフィニッシュまで。右スミへコントロールされたボールは、ポストの内側に当たって、そのままゴールネットへ転がり込みます。「流れから点が取れるチームではないので、今まではセットプレーの点が多かったんですけど、今日は流れの中から点が取れましたね」と笑ったのは姜監督。東京朝鮮がスコアを引っ繰り返しました。
追い掛ける展開となった帝京は続けざまに交替を。70分に奮闘した石井と中田廉太郎(3年・横浜F・マリノスJY)を、72分に入澤大(2年・FC東京U-15深川)と石川航大(1年・鹿島アントラーズつくばJY)を相次いで入れ替えるも、右からチョン・リュンギョン(3年・東京朝鮮中)、チョン・ユギョン、リュウ・ユウォン、リ・ヒョンジェで組んだ4バックを中心に途切れない東京朝鮮守備陣の集中力。75分には1人目の交替として、右サイドハーフのキム・ヒョンジュン(2年・東京朝鮮第一中)とハ・ジュノン(2年・東京朝鮮第一中)をスイッチして取り掛かるゲームクロ-ズ。残り時間は5分間とアディショナルタイムのみ。
1点の遠い帝京は75分に岩本を下げて、194センチの赤井裕貴(2年・FC東京U-15むさし)を前線に送り込んで最後の勝負に打って出ましたが、80分に1年生センターバックの柳大弥(1年・三菱養和調布JY)が左から中央へ蹴り込んだFKもチュウ・サンホンのパンチングに阻まれると、これがこのゲームのラストチャンス。「ウチらの良い所は団結力なので、みんなで声を出して最後までやる所が今日は良かったと思います」とムン・インジュも笑顔を見せた東京朝鮮が、逆転勝利を手にしてセミファイナルへと駒を進める結果となりました。


雨中の激闘を制した東京朝鮮。「4月1日にT1でウチのグラウンドで当たって、内容的には悪くなかったんですけど、最後の最後にアディショナルタイムにFKでやられたので、そのリベンジということもあって選手たちのモチベーションは高かったですし、それがうまく表現できて、今日は最高の形で良かったと思います」と姜監督も話したように、前回の対戦では悔しい負けを喫した帝京にきっちりリベンジを果たした格好になりましたが、「2点目が入った時は勝ったなと思いました」とムン・インジュが口にすれば、ハン・ヨンギは「1点目でこの調子で行けるかなと。勝てる気はしましたね」とのこと。チームにも小さくない自信が芽生え始めているようです。「この関東大会予選へ臨むに当たって全員でミーティングを開いて、『出る選手だけじゃなくて全員で戦おう』と。それで気持ちを1つにして臨むという所からやって、そこがどう出ているかはわからないですし、まだまだ足りない所もあるんですけど、応援してくれている子たちも含めて1つになっていっている過程で、それが良い結果に出ているのかなと思います」と姜監督も一体感に手応えを掴みつつある様子。着実に成長を遂げている東京朝鮮も今後が楽しみなチームの1つです。     土屋


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0422koma2-3.JPG昨年度のインターハイで全国を経験した両雄が激突。東海大高輪台と関東第一のクォーターファイナルは、引き続き駒沢第2球技場です。
各ポジションにタレントを擁し、激戦の東京予選を勝ち抜いて全国の舞台まで辿り着いたのはインターハイ予選。選手権予選は準々決勝で帝京に屈したものの、シーズンを通じて大きなインパクトを残した昨シーズンの東海大高輪台。迎えた今シーズンは「僕もこの子たちも今年はゼロからのスタートだから『時間は掛かるよ』って言ってます」と川島純一監督も話したように、リーグ戦は開幕5連敗と苦しい時期を過ごしましたが、今大会は創価と日本学園を共にPK戦で下して、きっちり準々決勝まで。「確実に良くなってきています」と指揮官も認める状況の中、楽しみな一戦に臨みます。
2年連続でインターハイ予選を勝ち抜くと、勢いそのままに選手権予選も粘り強く勝ち上がって、とうとう初めて冬の全国へ。その全国では開幕戦で野洲を下し、2回戦では正智深谷に劇的な逆転負けを喫したものの、ここ数年で確実に経験値を積み上げている関東第一。主力の大半が卒業した今シーズンは、T1リーグこそ実践学園とFC東京U-18(B)に敗れましたが、直近の3試合で3連勝を飾るなど、調子は間違いなく上向きに。今大会も初戦で都立高島に3-0で勝利を収めると、2回戦では難敵の都立駒場も2-1で撃破。一定以上の手応えを携えて準々決勝に挑みます。とうとう持ち堪えていた駒沢の上空からはポツポツと雨粒が。注目の好カードは雨模様の中でキックオフを迎えました。


先にチャンスを迎えたのは高輪台。4分に左サイドでボールを持ったキャプテンマークを巻く本多翔太郎(3年・GRANDE FC)が鋭いシュートを枠内へ。ここは関東第一のGK北村海チディ(2年・GRANDE FC)がファインセーブで回避したものの、いきなりのファーストシュートに意気上がるタイガー軍団。一方の関東第一も15分には右から小関陽星(2年・町田JFC)がCKを蹴るも、高輪台のGK横田萌樹(3年・横浜FC鶴見JY)が確実にキャッチ。16分に嶋林昂生(3年・町田JFC)のパスから篠原友哉(3年・府ロクJY)が狙ったミドルは枠の左へ。お互いに手数を出し合ってゲームは立ち上がります。
ただ、少しずつ攻勢の時間を引き寄せたのは高輪台。22分には松永浩誉(3年・横浜FC鶴見JY)が右へ付けたボールを、1年生ながらスタメンに抜擢されたサイドバックの藤井一志(1年)がクロスまで持ち込み、突っ込んだ松永はシュートこそ打てなかったものの好トライ。29分には決定機。ここも松永が右へ流し、中込雅樹(2年・インテリオールSC)がマイナスに折り返すと、フリーで待っていた前田佑哉(3年・FC.PROUD)のシュートは枠を越えてしまい、思わず前田も頭を抱えましたが、サイドアタックにゴールの雰囲気が。
32分も高輪台。前線でマーカーと競り合いながらボールを収めた中込が、そのまま放ったシュートは北村が懸命にキャッチ。35分も高輪台。松永が短く付け、本多が枠へ飛ばしたミドルは北村がキャッチ。37分も高輪台。本多がドリブルで突っかけ、鈴木啓太(3年・GRANDE FC)が左足で打ち込んだミドルは、ここも北村が何とかキャッチ。39分は関東第一。右から小関が蹴り入れたCKは、そのままゴールキックへ。「お互いに勝ってきている同士だから、ゲーム内容で圧倒はないだろうなと思っていました」とは関東第一の小野貴裕監督ですが、前半は守備面でも小林陸玖(3年・ヴェルディS.S.AJUNT)と今井創一朗(3年・C.A.ALEGRE)のセンターバックコンビが安定感を発揮した高輪台がペースを掴んだままに40分間が終了しました。


ハーフタイムに動いたのは関東第一。1トップに入った小柳陸(1年・FC府中)に替えて、古宇田旭(2年・横浜F・マリノスJY追浜)を右サイドハーフに送り込み、村井柊斗(3年・FC多摩)の下に右から古宇田、小関、重田快(3年・バンデリージャ横浜)を並べる布陣でペース奪還へ。49分には古宇田の右クロスをファーで収めた重田のシュートは枠の左へ外れますが、先制への意欲をフィニッシュへ滲ませます。
52分は高輪台。松永が果敢に打ったミドルは北村がキャッチ。53分は関東第一。嶋林のパスを引き出した篠原が、狭い所に潜って打ち切った左足のシュートはクロスバーの上へ。55分は高輪台にセットプレーのチャンス。中込の突破で獲得したFK。中央右寄り、ゴールまで約25mの位置から松永が直接狙ったキックは枠の右へ。
58分は関東第一。「1回も大きいミスがないし、サイドバック慣れしている」と指揮官も高評価を口にする右サイドバックの田中大生(1年・横浜FC JY)が左FKを蹴り込み、中央でシュートには至らなかったものの、ルーキーが悪くないキックでチャンスを演出。60分は高輪台。GKの位置を確認した志村貢令(2年・ジェファFC)がゴールまで40m近い距離のロングシュートを敢行すると、わずかに枠を越えましたが、そのアイデアにどよめくスタンド。スコアは変わらず、後半も既に半分が経過。
62分は関東第一。重田のパスから篠原が打ったシュートはDFが弾き出し、こぼれに反応した村井の左足シュートは横田がキャッチ。67分は高輪台。運んだ中込が後ろに戻し、本多が右へ展開したボールを松永が叩いたワントラップボレーは北村が丁寧にキャッチ。68分は関東第一。ボランチの今野綾仁(3年・フレンドリー)を起点に篠原が浮かせると、重田が放ったシュートは横田がキャッチ。高輪台の前田と村井悠人(3年・川崎チャンプJY)を入れ替えた1人目の交替を経て、69分には松永の左FKからこぼれを思い切り良く藤井が枠外ミドルまで。お互いにやり合いながら、気付けばいよいよ残り10分間の攻防へ。
80+1分に訪れた関東第一にとって絶好の先制機。右サイドに開いた小関が得意の左足で入れたインスイングのクロスに、ドンピシャで合わせた重田のヘディングは枠を捉えるも、横田が抜群の反応でファインセーブ。80+3分は高輪台にチャンス。この時間帯に駆け上がったルーキーの藤井が右クロスを上げ切り、中央でルーズボールをさらった鈴木のミドルは枠の上へ。80分間では決着付かず。セミファイナルへの切符は前後半10分ずつの延長戦で争うこととなりました。


延長開始から高輪台に2人目の交替。右サイドで奮闘した1年生の藤井に替えて、小松崎大樹(2年・クリアージュFC)を左サイドバックへ投入し、サイドの攻守にテコ入れを図りますが、とうとうスコアを動かしたのは関東第一の2年生レフティ。83分に篠原からのパスを右で受けた小関は、キックフェイントを織り交ぜたドリブルで中央を横断しながら左足一閃。ボールは右スミギリギリのゴールネットへ突き刺さります。「『ここでそれかよ』って思いました」と小野監督も笑いながら振り返った一撃はまさにゴラッソ。小関の先制弾で関東第一が1点のリードを奪いました。
追い掛ける展開となった高輪台も84分に反攻。相手陣内へ押し込んだ流れから村井悠人が思い切り叩いたミドルは、クロスバーに激しく当たってノーゴール。89分には志村と箱田詩音(3年・FC渋谷)をスイッチすると、90分には鈴木がミドルを狙うも、嶋林が体を投げ出してブロック。直後の90分にも右サイドバックへ移った阿部泰世(2年・GRANDE FC)が中央へ折り返し、松永が左スミへ飛ばしたシュートは北村がビッグセーブで阻止。スコアは0-1のままで、ゲームは延長後半の10分間を残すのみ。
ここで粘り強さを見せたのは関東第一ディフェンス。右から田中、関口聖人(2年・フレンドリー)、キャプテンの小野凌弥(3年・WINGS U-15)、嶋林で組んだ4バックに守護神の北村を加えた守備陣は、ラインをきっちり保ちながら高い集中力で破綻の色を見せず。98分に右から松永が蹴ったCKを北村が弾き出し、そこからのカウンターで重田が掴んだGKと1対1のチャンスは横田のファインセーブに阻まれ、追加点とは行きませんでしたが、最後まで高輪台にゴールを許さず、見事にシャットアウト。「ゲームとしてはお互いにサッカーをちゃんとやれたから、面白いなと思って見ていました」と小野監督も話した一戦は、小関の決勝点で関東第一が準決勝へと勝ち上がる結果となりました。


お互いに持ち味を出し合った好ゲームでした。「だいぶ形もできてきてるでしょ」と川島監督も話した高輪台は、T2リーグでの不調が嘘のようにスムーズなアタックを再三披露。「今年は全員が同じ絵を描けてサッカーをやれたら強いですよ。何せ今年は例年に比べて個性がありますから。速いヤツもいるし、大きいヤツもいるし、それぞれの個性が生きれば、時間は掛かると思うけど面白いと思いますし、それを信じてやっていくしかないですね」と1ヶ月前に指揮官が言及していた通り、この関東予選の3試合で確実にチームは同じ絵をイメージし始めている様子。ここからの高輪台からは目が離せません。
「今週は相手というよりも自分たちが良い所を出したいなと。ちょうど力が抜けるのはわかっていたので、今までみたいに『勝たなきゃいけない』とか『これをやらなきゃいけない』とかじゃなくて、1週間ずっとコンディションを良くすることだけ考えてやってきた」と小野監督が語った関東第一は、早くも勝負強さを持ち合わせている印象を受けました。昨年度のチームも一昨年度のチームも、決してうまく行かないゲームでも焦れずに戦えるメンタリティを有していましたが、その2年間を知っている小野や篠原をはじめとした3年生たちが、きっちりゲームをコントロールできているのかなと。これで都内のトーナメントコンペティションは何と12連勝。3大会連続優勝まではあと2つの勝利のみです。         土屋

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0422koma2-2.JPG第2試合は今シーズンの注目校同士の対峙。2試合9得点の攻撃力で勝ち上がってきた早稲田実業と、優勝候補筆頭の呼び声も高い実践学園のクォーターファイナルは、引き続き駒沢第2球技場です。
昨年度の選手権予選は躍進の大会。準々決勝で結果的に優勝する関東第一を相手に、残り5分まで2点のリードを奪い、最後は驚異的な粘りの前に追い付かれ、延長戦で涙を飲んだものの、鮮烈な印象を残した早稲田実業。そのゲームに出場していた主力が4人残った今シーズンも、リーグ開幕戦を3-0でモノにすると、今大会は淑徳巣鴨を2-0、明大明治を7-0で下し、新チームの公式戦はいまだ無失点での3連勝。「少しでも自分たちの時間帯やボールのタメを創ってやろうということに関しては、ここ数年の中では良いかなと思っています」とは森泉武信監督。一定の自信を携えて強豪相手の一戦へ挑みます。
昨年12月の横山杯では、並み居る強豪を抑えて見事優勝を勝ち獲ると、迎えた今シーズンのT1リーグでも昨年度の選手権全国出場校の関東第一と駒澤大学高に加え、國學院久我山にも勝利を収め、ここまで5勝1分けで首位に立つなど、周囲からの評価も非常に高い実践学園。「去年T3でほぼ同じメンバーで戦ってきて、リーグ戦は結局去年も負けていないし、今年もそのまま負けていないので、勝ちグセみたいなものが付いていますね」と今年のチームを評するのは深町公一監督。今大会は初戦で大雨というコンディションの下、大成に延長戦で2-0と競り勝つと、2回戦は成立学園との大一番を2-1で制してこのステージへ。「Tリーグ、関東、インハイ、選手権、全部獲りに行くのが目標です」と言い切るのはキャプテンの尾前祥奈(3年・江東深川第四中)。"四冠"へ向けての第一歩を踏み出すべく、この準々決勝へ臨みます。まだ上空はかろうじて雨の落ちてこない曇天模様。楽しみな80分間は実践のキックオフでスタートしました。


まずボールをキープしながら攻撃の時間を長く創ったのは実践ですが、「スペースを消された時に、さらにそこに飛び込んで行ける選手がいなかったのかなと」と内田尊久ヘッドコーチが話した通り、際どいゾーンにはなかなか侵入できず。13分には浦寛人(3年・GA FC)がミドルを放つも、早実のGK関口恵允(3年・レッドスターJY)ががっちりキャッチ。20分にも山内稔之(2年・AZ'86東京青梅)、高須史弥(3年・ヴェルディS.S.AJUNT)と繋いだボールを、前原龍磨(3年・三菱養和調布JY)がさらってドリブルで突っかけるも、ボールは少し伸びて関口の元へ。決定的なシーンには至りません。
逆に22分は早実にチャンス。前線で宮脇有夢(3年・湘南ベルマーレU-15平塚)がタメを創り、今野駿(3年・横浜青葉台中)、木下悠人(2年・FC.GIUSTI世田谷)とスムーズに回ったボールを、ボランチの土居隆馬(3年・石川星稜中)がミドルまで。ここは実践のGK成田雄聖(3年・S.T.FC)がキャッチしたものの、小気味良いパスワークでフィニッシュを記録。実践も27分には右から山内がFKを、直後にも左から高須がCKを蹴り込むも、どちらもキャプテンマークを巻いた秋元浩希(3年・多摩大目黒中)が丁寧にクリア。攻守に出てきた早実のリズム。
29分は早実。秋元の右FKに宮脇が頭で落とすも、飛び込んだ木下には届かず。33分も早実。木下が粘って右クロスを送り、こぼれを叩いた今野のシュートは実践3バックの左に入った三澤健太(3年・昭島瑞雲中)が体でブロック。その右CKを今野が放り込むと、鈴木俊也(2年・FC東京U-15深川)のヘディングは成田がキャッチ。36分は実践にチャンス。石本耀介(3年・青山SC)のドリブルで獲得した右CKを山内が蹴り入れ、ファーで当て切った浦のヘディングは枠の左へ。38分は再び早実。今野、木下とボールを回し、宮脇が敢行したスライディングシュートは成田が何とかキャッチ。「展開的には互角の時間帯もあったかなと思います」とは森泉監督。やや早実が押し戻した感のある前半は、スコアレスで40分間が終了しました。


後半の立ち上がりは早実ペース。いきなり41分。木下が左へ展開し、ドリブルで持ち出した亀井英志(2年・早稲田実業中)のクロスは成田にキャッチされたものの、鋭いサイドアタックを。45分にも鈴木が左へフィードを送り、収めた左サイドバックの市橋宗一郎(3年・練馬大泉中)のクロスに今野が飛び込むも、成田が何とかキャッチ。48分にも今野の右CKを亀井がヒールで残すと、ゴール前は混戦に。ここもシュートには至らなかったものの、「入りの所がいつものウチの流れじゃなかったのかなというような気はします」と内田ヘッドコーチも認めたように、早実に漂うゴールの雰囲気。
そんな流れを一掃したのは「成立の時に点を取ったこともあって、周りの応援してくれているみんなにも『今日も頼むよ』と言われていたので、『決めてやろう』という強い気持ちを持ってできた」というナンバー10。52分に齋藤彰人(3年・FC多摩)が後方から丁寧なピンポイントフィードを蹴り込むと、一度は空振りした武田義臣(3年・FC.Branco八王子)は体勢を立て直してインサイドでシュート。GKに当たってゴールへ向かったボールは、懸命に戻ったDFのクリアも一歩及ばず、ゴールネットへ飛び込みます。武田はゴール直後、「本当に嬉しくて、応援してくれているみんなの元に走っていきました」と大応援団の元へ一直線。実践が先にスコアを動かしました。
畳み掛けたい実践は58分にもチャンス。山内の右CKをファーで齋藤が折り返し、三沢が合わせたヘディングはDFが体でブロック。直後の右CKも山内が蹴り込み、反応した北條滉太(3年・FC杉野)はシュートまで持ち込めず。61分は早実にチャンス。右に開いた宮脇のクロスにへ、走り込んだ今野はわずかに届かず。実践ベンチも61分に交替を決断。石本に替えて、大関友貴(3年・FC多摩)を送り込むと、2度目の歓喜もすぐさま。
62分。前原を起点に北條が左へラストパスを送ると、山内は得意の左足で強烈な枠内シュート。関口もファインセーブで応酬しましたが、ここに誰よりも速く反応した武田が丁寧にボールをゴールネットへ押し込みます。「打った山内は自主練でよくああいう形をやっていたので、僕が『打て!』って言ったんですけど、本人は打つか迷っていたらしくて。こぼれ球に上手く反応できたので良かったです」と明かしてくれた武田はこれでドッピエッタ。両者の点差は2点に開きました。
2点のビハインドを追いかける展開となった早実も、失点直後の62分に1人目の交替を。亀井を下げて、大森悠平(3年・さいたま尾間木中)を投入し、サイドの推進力向上を図りますが、次に得点を記録したのも実践。66分に前原が右へ振り分けたパスから、受けた大関はサイドをぶっちぎって中へクロス。ニアに全力で突っ込んできた高須のボレーは、鮮やかにゴールネットを揺らします。「固められた時にサイドを有効に使えなかった」(内田ヘッドコーチ)前半から一転して、見事なサイドアタックで追加点。スコアは3-0に変わります。
反撃の一手は69分。折れない早実は土居が左へ素晴らしいスルーパスを通し切り、上がってきた市橋は丁寧にクロス。これをエリア内で待っていた宮脇は確実に右スミのゴールネットへ送り届けます。「彼がラクできるような形で、もう少し前目にいればいいんですけどね」と話したのは森泉監督ですが、勘所を押さえたポジショニングとシュート技術はまさにゴラッソ。10番の追撃弾。再び点差は2点に縮まりました。
勝負の一手は得点直後の69分。森泉監督は右サイドバックで奮闘した吉岡直輝(2年・浦和レッズJY)に替えて、宮本潤(3年・練馬石神井中)をセンターバックに投入し、ボランチの高橋一真(2年・Forza'02)が宮本と最終ラインの中央を組み、秋元が右サイドバックにスライド。センターバックを務めていた鈴木を宮脇と最前線に並べ、狙う同点とその先。69分には3人をぶち抜いた前原のシュートも関口が執念のファインセーブ。2点差のままでゲームは残り10分とアディショナルタイムへ。
71分には実践に2枚替え。殊勲の武田と前原を、そのまま重枝俊亮(3年・FC GABE)と浅野遙輝(3年・FC多摩)とスイッチして、前からの圧力を再び。73分は早実に決定機。時間を創った鈴木が右へ流し、宮脇の枠内シュートは成田がファインセーブで回避。73分は実践にもビッグチャンス。ミドルレンジから北條がトライしたシュートはクロスバーを直撃し、跳ね返りを浅野が当てたヘディングは枠の上へ。76分は早実にまたも決定機。エリア内で2人をかわした鈴木が、利き足とは逆の右足で打ったシュートは成田がここもファインセーブで凌ぎましたが、「もともとミッドフィルダーやフォワードの子」(森泉監督)という鈴木の際立つ"個"。双方が繰り出し合うチャンス。尾前を中心に集中を保つ実践ディフェンス。
76分は実践。マーカーを引き付けた浅野のラストパスから、抜け出した重枝のループはクロスバーの上へ。78分は早実。左サイドを抜け出してエリア内へ入った土居のドリブルは、最後のタッチが大きくなってしまい成田がキャッチ。直後も早実。秋元のFKを今野が残し、鈴木のミドルはクロスバーの上へ。80分は実践に4人目の交替。山内と川口大輝(3年・足立千寿桜堤中)を入れ替えて、取り掛かるゲームクロ-ズ。80+2分は早実のラストチャンス。中央左寄り、ゴールまで約25mの位置から鈴木が直接狙ったFKはクロスバーの上に消え、程なくして吹き鳴らされたファイナルホイッスル。見応え十分の80分間は早実も一歩及ばず。「本当に苦しいゲームの時に失点をしないチームだなと。集中が切れないですし、最後まで泥臭い所までやり切れるようになってきているのかなという気はします」と内田ヘッドコーチも評価を口にした実践が、國學院久我山の待つセミファイナルへ駒を進める結果となりました。


早実の健闘が光ったゲームでした。「子供たちはやってきたことをフルに出したとは思いますが、ゴールを奪う、ゴールを守るという部分での差が大きな差になったかなと思います」と森泉監督。特にこの80分間では『ゴールを守る』という部分で相手に1枚上回られた面は否めませんが、鈴木や木下、宮脇など個性豊かなタレントを随所に擁し、ここからチームとしてどこまで伸びていくのかは非常に楽しみです。ただ、もちろんその早実をきっちり退けた実践の勝負強さもまた本物。「チームに手応えはありますけど、今は結果が出ているということに甘んじることなく、自分たちは他のチームに比べたら個人としては上手くない思うので、チーム一丸となって戦っていきたいと思います」と話した武田の言葉をおそらくはチーム全体が共有している実践は、やはり今シーズンの東京高校サッカー界を牽引していく有力候補だと思います。        土屋


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