ジロ・デ・イタリア2024

RULE
ルール

ジロがやってきた

ジロ・デ・イタリアのルール

総合タイム首位/マリア・ローザ

マリア・ローザ

各ステージ終了後、初日から当日までの総合タイムトップの選手が、総合首位として毎日表彰を受ける。
また全21ステージを通しての総計首位選手が、最終的にジロ・デ・イタリア総合優勝に輝く。
この総合リーダーに授与されるのが、1931年に誕生したマリア・ローザ。
主催新聞『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』の紙面のカラーにちなんだ、ピンク色のジャージだ。

ポイント賞/マリア・チクラミーノ

マリア・チクラミーノ

キング・オブ・スプリンターを決める賞。
ステージ途中に設けられる2度の中間スプリントポイントのうちの1つ目(コースマップではチクラミーノ色のS)と、インテルジロポイント(コースマップでは緑色のI)、さらにはフィニッシュに設けられるステージポイントを最も多く獲得した選手に与えられる。
このポイント賞リーダーに授与されるのが、「シクラメン色」のマリア・チクラミーノ。
1970年からスプリンターたちを讃えてきた同ジャージは、2010年から赤ジャージに変更されたが、2016年第100回大会に再び伝統色が復活した。

中間ポイント1つ目とインテルジロ/各区間2つ、個人タイムトライアルステージを除く(上位8人)
12、8、6、5、4、3、2、1ポイント
ステージポイント
a/bステージ(上位15人) 50、35、25、18、14、12、10、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
cステージ(上位10人) 25、18、12、8、6、5、4、3、2、1ポイント
d/eステージ(上位10人) 15、12、9、7、6、5、4、3、2、1ポイント

※ステージカテゴリー
a=際立った難所のないステージ:3、13、18、21
b=軽度の難所のあるステージ:4、5、9、11
c=中度の難所のあるステージ:1、6、12
d=高度の難度のあるステージ:2、8、10、15、16、17、19、20
e=個人タイムトライアルステージ:7、14

山岳賞/マリア・アッズーラ

マリア・アッズーラ

山岳王を決定する賞。各峠の頂上に設定された山岳ポイントの合計で争われる。
各峠は4級から1級までの4段階に分けられ、さらに同大会で最も標高の高い山頂「チーマ・コッピ」でも得点が与えられる。
2024年のチーマ・コッピは、第16ステージのパッソ・デッロ・ステルヴィオの標高2758m。


またステージ中の山頂通過時と、山頂フィニッシュ(第2、8、10、14、15、16、17ステージの最終山岳)では、同じ等級でもポイントが異なる。
この山岳賞リーダーに授与されるのが、イタリア王国、ひいてはイタリアのシンボルカラーである「青」が基調のジャージだ。
かつてブルーといえば中間ポイント賞インテルジロのシンボルカラーで、山岳賞は長年グリーンのジャージだった。
2012年大会から、現行通り、マリア・アッズーラが山岳ジャージとなった。

山岳ポイント
チーマ・コッピ(上位9人) 50、30、20、14、10、6、4、2、1ポイント
1級(上位8人) 通過時:40、18、12、9、6、4、2、1ポイント
山頂フィニッシュ時:50、24、16、9、6、4、2、1ポイント
2級(上位6人) 通過時:18、8、6、4、2、1ポイント
山頂フィニッシュ時:18、8、6、4、2、1ポイント
3級(上位4人) 通過時:9、4、2、1ポイント
4級(上位3人) 通過時:3、2、1ポイント

新人賞/マリア・ビアンカ

マリア・ビアンカ

1999年1月1日より後に生まれた選手の中から、総合順位の最も高い選手に与えられる。
この新人賞リーダーに授与されるのが、純白のマリア・ビアンカだ。

中間スプリント賞/トラグアルディ・ヴォランティ

個人タイムトライアルを除く、各ステージに2回ずつ設定された中間ポイントの上位通過5人に10、6、3、2、1ポイントが与えられ、その総計で争われる。

インテルジロ賞

個人タイムトライアルを除く、各ステージに1回ずつ設定されたインテルジロポイントの上位通過者3人にマリア・ローザ用のボーナスタイム3、2、1秒が与えられ、上位通過者8人にはマリア・チクラミーノ用の12、8、6、5、4、3、2、1ポイントが与えられる。同時にインテルジロのみのランキングも争う。
かつては青いジャージが付与されていた人気の賞だが、2005年を最後に消滅していた。

大逃げ賞/プレミオ・フーガ

逃げ距離の合計で争う賞。10人以下の逃げにのみ適応され、5km以上逃げた時点から距離がカウントされる。
ジロならではのユニークさで、人気が高い。

敢闘賞/プレミオ・デッラ・コンバッティヴィータ

ステージの中で最も奮闘した選手を讃え、赤ゼッケンが贈られる。また最終日には、3週間通して最も奮闘した選手にスーパー敢闘賞が与えられる。

チーム総合順位/スーパー・チーム

各チームの各ステージ上位3選手のタイムを総計することで、チーム総合順位が決定される。

ボーナスタイム

各ステージの2つ目の中間スプリントポイント(コースマップではピンク色のS)と、インテルジロポイント、さらにはフィニッシュ地点で、上位通過者3名にボーナスタイムが与えられる。個人タイムトライアルステージを除く。

ボーナスタイム
中間スプリント・インテルジロ(上位3人) 3、2、1秒
フィニッシュ(上位3人) 10、6、4秒

フィニッシュ順位・タイム計測

集団でフィニッシュした選手全員に、集団の先頭選手と同タイムが与えられる。集団が分断し、2集団の間隔が1秒以上開いていた場合(前方集団最後尾選手の後輪の後端と、後方集団先頭選手の前輪の先端の差)は、後方集団には新たなタイムが与えられる。


例外として集団スプリントフィニッシュで終わるであろうステージでは、2集団の間隔が3秒以内であれば、同一集団と認められる。つまり2024年大会では第3、4、5、9、11、13、18、21ステージ適応される。


フィニシュまで3kmを切った地点で、落車やメカトラブルなどのアクシデントで遅れた場合、ステージ順位はフィニッシュラインを本当に通過した順位が記録されるが、フィニッシュタイムはそのアクシデント発生時点で所属していた集団と同じタイムが与えられる。ただし個人タイムトライアル(第7・14ステージ)と上りフィニッシュ(第2、8、10、14、15、16、17ステージ)では、この3km救済ルールは適応されない。

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