スポーツ大国アメリカは1920年、1924年、15人制ラグビーでオリンピック金メダルを獲得した古豪。近年、男女のセブンズも強く、ラグビーの競技者数は10万人を超えている。日本代表もワールドカップで過去3度対戦して、2015年大会に初めて勝つまで2敗しているように潜在能力は高い。

もともとフィジカルと個々の身体能力には優れており、FW（フォワード）はHO（フッカー）ジョー・タウフェテエを代表するようにパワーを、BK（バックス）はキャプテンのFB（フルバック）／WTB（ウィング）ブレイン・スカリー主将など、スピードを前面に押し出すスタイルを得意とする。

ここ数年は強豪相手とテストマッチを組んで経験値を高めており、2017年のアメリカ地区第1代表決定戦でカナダを下し、今大会の出場権を得た。また、神戸製鋼を指揮した経験のある、南アフリカ出身のギャリー・ゴールドHC（ヘッドコーチ）が就任した直後、2018年6月にはスコットランドをホームで7度目の挑戦で初めて30ｰ29と僅差で下し、世界的にも話題を呼んだ。

2018-19シーズンのワールドシリーズで2位となった7人制代表からも選手を招聘し、今年のパシフィックネーションズカップでも日本と優勝を争うなど、強化は順調に進んでいると言えよう。2015年大会では1勝もできずに予選プールで敗退した。この4年間の調子の良さを日本大会でも発揮し、まず1勝は挙げたいところだ。