ハイランダーズ(アオテアロア)
HIGHLANDERS

2015年、日本代表のヘッドコーチを務めるジェイミー・ジョセフと、トニー・ブラウンコーチの指導の下、悲願の初優勝を果たしたニュージーランドのハイランダーズ。
2013年から、日本人として初のスーパーラグビー選手である日本代表SH(スクラムハーフ)田中史朗(パナソニック)が4年間プレーしたことで、日本でもすっかりお馴染みだ。
本拠地ダニーデンは歴史的にスコットランド系移民が多く住む土地柄で、クラブ名は中世から屈強で名高いスコットランド北部の住民(ハイランド人)の軍隊の名にちなんでいる。ホームスタジアムはフォーサイス・バー・スタジアムである。
1999年に準優勝したが、2000年代に入るとなかなかプレーオフに進出することもできず、2013年は15チーム中14位と低迷。ただ、トニー・ブラウンらがアシスタントコーチになると徐々に力をつけていった。
2015年は初優勝を果たしたが、2016年はプレーオフ準決勝でライオンズ(南アフリカ)に敗れた。ジョセフHC(ヘッドコーチ)が日本代表の指揮官になるため退任すると、2017年はブラウンがHCとなったがプレーオフ1回戦で敗れた。
2018年はイングランドのレスター・タイガースのHCだった元オールブラックスのアーロン・メイジャーが新たな指揮官に就いて、サンウルブズの初代ヘッドコーチ、マーク・ハメットがアシスタントコーチを務め、2年連続カンファレンス4位でプレーオフに進出したが、ともに1回戦で敗れている。
今年でメイジャー体制3年目となるが、ハメットもコーチとして残り、さらに日本代表のアシスタントコーチだったブラウンがアタックコーチとして復帰したのはチームにとって心強い。手を抜かないタックルと運動量を誇るFW(フォワード)陣と、ブラウンコーチが牽引するアタックで挑むことになろう。
だが、オールブラックスのベテランFB(フルバック)ベン・スミス、LO(ロック)/FL(フランカー)ルーク・ホワイトロック。また、FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)リーアム・スクワイア(→NTTドコモ)、FL(フランカー)ジャクソン・ヘモボ(→三菱重工相模原)が抜けた穴は大きい。
それでも、FW(フォワード)はHO(フッカー)リーアム・コルトマン、FLシャノン・フリゼル、FL/NO8ディロン・ハントのオールブラックス経験者はもちろんのこと、PRシアテ・トコラヒ、エイデン・ジョンストン、ベテランのHO(フッカー)アッシュ・ディクソン、マオリオールブラックス代表のLOパリパリ・パーキンソン、トンガ代表FL/NO8ゼイン・カペリの活躍に期待がかかる。
BK(バックス)はオールブラックスキャップ91のベテランSH(スクラムハーフ)アーロン・スミス、24歳のSO(スタンドオフ)ジョシュ・イオアネがチームをコントロールする。
他にもHondaでプレーしていたWTB(ウィング)キリシ・クリンドラニ、セブンズ代表で活躍していたWTBチョナ・ナレキ、スコット・グレゴリーらもおり得点力は高い。
ブラウンコーチがどんなアタッキングラグビーを見せるのか、大いに注目されるハイランダーズ。激戦のニュージーランドカンファレンスで上位に入り、今年こそいい位置でプレーオフに進出し、上位をうかがいたいところだ。
- カンファレンス
- ニュージーランドカンファレンス
- 本拠地
- ダニーデン
- スタジアム
- フォーサイス・バー・スタジアム
- ヘッドコーチ
- アーロン・メイジャー(2018年~)
- 主な成績
- 優勝1回(2015年)、準優勝1回(1999年)


過去の成績
開催 | プレーオフ | レギュラーシーズン |
---|---|---|
1996 | 8位(5勝6敗) | |
1997 | 12位(3勝8敗) | |
1998 | セミファイナル敗退 | 4位(7勝4敗) |
1999 | 準優勝 | 3位(8勝3敗) |
2000 | セミファイナル敗退 | 3位(6勝5敗) |
2001 | 5位(6勝5敗) | |
2002 | セミファイナル敗退 | 4位(8勝3敗) |
2003 | 7位(6勝5敗) | |
2004 | 9位(4勝6敗1分) | |
2005 | 8位(6勝4敗1分) | |
2006 | 9位(6勝7敗) | |
2007 | 9位(5勝8敗) | |
2008 | 11位(3勝10敗) | |
2009 | 11位(4勝9敗) | |
2010 | 12位(3勝10敗) | |
2011 | 8位(8勝8敗) | |
2012 | 9位(9勝7敗) | |
2013 | 14位(3勝13敗) | |
2014 | 1回戦敗退 | 6位(8勝8敗) |
2015 | 優勝 | 4位(11勝5敗) |
2016 | セミファイナル敗退 | 5位(11勝4敗) ※NZ・豪州グループ3位、NZカンファレンス2位 |
2017 | 1回戦敗退 | 7位(11勝4敗) ※NZ・豪州グループ5位、NZカンファレンス4位 |
2018 | 1回戦敗退 | 6位(10勝6敗) ※ニュージーランドカンファレンス4位 |
2019 | 1回戦敗退 | 8位(6勝3分7敗) ※ニュージーランドカンファレンス4位 |
メンバー
アッシュ・ディクソン
キリシ・クリンドラニ
エイデン・ジョンストン
ダニエル・レイナート ブラウン
ディロン・ハント
イーサン・デグルート
フォラウ・ファカタヴァ
ジャック・ウェットン
ジェームズ・レンティース_
ジェフ・スウェイツ
ジェシー・パレテ
チョナ・ナレキ
ジョシュ・ディクソン
ジョシュ・イオアネ
ジョシュ・イオセファ スコット
ジョシュ・マッケイ
ケイン・ハミントン
ティマ・ファインガアヌク
マナアキ・セルビーリケット
マリノ・ミカエレ トゥウ
マイケル・コリンズ
ミッチェル・ハント
ネイサン・ヴェラ
ナニ・プニヴァイ
パリパリ・パーキンソン
パテレシオ・トムキンソン
リッキー・ジャクソン
ロブ・トンプソン
スコット・グレゴリー
シアテ・トコラヒ
シオネ・ミシロイ
ティアリキ・ベンニコラス
テイホランギ・ウォールデン
テヴィタ・ナンブラ
トーマス・ウマガ ジェンセン
ゼイン・カペリ
コナン・オドネル
ネヘ・ミルナースカッダー