注目選手

2019年ワールドカップにも出場したアルゼンチン代表の若きエースWTB（ウイング）。早くから将来を嘱望されていた選手で、2016、2017年とU20ジュニアワールドチャンピオンシップに出場し、さらに7人制ラグビー代表として、セブンズワールドシリーズにも40試合出場し、国際経験を積んだ。

2018年、スーパーラグビーのハグアレスに加入すると、そのシーズンは10トライを挙げ、FB（フルバック）エミリアノ・ボフェリと並んでチーム内のトライ王になった。その活躍を受けて2018年6月のウェールズ代表戦でアルゼンチン代表初キャップを獲得。ザ・ラグビーチャンピオンシップの南アフリカ代表戦では2トライを挙げ、32-19の勝利に貢献した。

2019年は膝のケガのため、スーパーラグビーは4試合しか出場できなかった。それでも、ワールドカップでは初めてメンバーに入り、3試合に出場したが、トライを挙げることはできなかった。まだ23歳、さらに経験を積んでアルゼンチン代表のエースとして輝きを増すことができるか。

◆サッカーの才能もあり、スペインの名門アスレチック・ビルバオが関心を示したこともあるほど。愛称はバウティ。広告を学ぶために大学に進学したものの、ラグビーが忙しくなったため諦めた。両親はフランス領バスクからの移民で、父は弁護士だ。

TEXT by 斉藤健仁