ダン・ビガー
BK
BACKS
ダン・ビガー
Dan Biggar
PROFILE
- 生年月日
- 1989年10月16日
- 所属チーム
- ノーサンプトン・セインツ(イングランド)
- ポジション
- SO(スタンドオフ)
- 身長/体重
- 188cm/90kg
- ライオンズキャップ
(テストマッチ) - 5(0)
※2017年ツアーメンバー
(2021年6月15日現在)
- ウェールズ代表キャップ
- 92
※2015・19年ワールドカップメンバー
(2021年6月15日現在)
プレースキックも正確で、ウェールズ代表92キャップを誇る経験豊富な司令塔だ。ライオンズツアーも2度目の参加となる。2015年ワールドカップでは、プレースキックのルーティンが話題になったことでも知られる。
ウェールズのスウォンジー出身で、若い頃から各カテゴリーでウェールズ代表を経験し、18歳だった2008年、オスプリーズでプロのキャリアをスタートさせた。その年の秋に19歳でウェールズ代表として、カナダ代表戦で初キャップを獲得した。
2011年のワールドカップ出場はならなかったが、2012年のシックスネーションズからはコンスタントに代表入りし、2015年のワールドカップでは、FB(フルバック)リー・ハーフペニーに代わりキッカーを務めた。予選プールのイングランド代表戦では23点を挙げてMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれるなど、決勝トーナメント進出に大きく貢献。その年のウェールズ最高スポーツ選手賞も受賞した。
2016年に50キャップを獲得し、2017年ライオンズのニュージーランド遠征では、5試合に出たものの、オールブラックスとのテストマッチではプレーできなかった。2018年からはイングランドのノーサンプトン・セインツに移籍した。
2019年のワールドカップでは10番として試合に出続け、オーストラリア代表戦ではワールドカップ史上最速のキックオフから35秒でドロップゴールを決めるなど、その足でベスト4に大きく貢献した。一度は代表引退も考えたが、今年のシックスネーションズでは5試合すべてに先発し、36点を挙げウェールズ代表の優勝の原動力の1人となった。今回のツアーこそ、ライオンズとしてテストマッチのキャップを得たい。
◆キックの前に身体のあちこちを触るルーティンは、1990年台のヒット曲「マカレナ」をもじって「ビガレナ」とも呼ばれた。ラグビー以外には卓球が好きで、遠征中なども暇な時間は卓球をしているという。2019年ワールドカップ後、代表引退を考えたのはワールドカップが終わって帰宅すると、息子が自分に人見知りするようになったからだというが、家族の協力もあり思いとどまった。
TEXT by 斉藤健仁