最近、よく感じることです。
人の名前が思い出せない。ちょっと前のことも思い出せない。前夜の晩飯の献立が思い出せない。
「大丈夫ですよ。晩飯を食べたかどうかを思い出せないと問題ですが、食べたことは思い出せますよね?」と慰められます。

父親が認知症を長きにわたって患っていたので、遺伝するのであれば、とても心配になります。
でも、昔のことは、昨日のことのように思い出されます。人間の脳って不思議ですね。

先日、恒例の会に参加してきました。サーキットで他界した方を偲ぶ会です。横浜の居酒屋。レースに携わる者にとっては知る人ぞ知る居酒屋です。その方がオーナーでした。その会は偲ぶ会なのですが、しんみりとした雰囲気はなく、昔からの仲間が飲んで食べて語り合って和気藹々の会です。扉をあけて、一歩入ると、一瞬にしてタイムスリップバック!出るわ出るわ、10年、20年前は当たり前。一気に30年から40年、50年前のエピソード。その場に居るメンバーがそれにシンクロする。一つの話題が終わると、我先に語り出す。そして、全てのトピックスにそこに居る皆が頷く。一つの話がものすごい勢いで雪だるま式に大きくなって転がって何でもかんでも巻き込んでいつ止まるのかわからなくなる。それは、お酒の力で行方知らずとなる。気がつくとさっき語り合っていたエピソードに戻っていたりする。アララ。

日常生活ではありえないほどに爆笑もする。日本の老々男女は元気です(ボクも含め)。家人が時々夜遅くなって、その理由を聞くと「会話が止まらなくて」と言われて、そんなに長く・・・と思うことがありましたけれど、人のことなど言える立場ではないのです。ハッと気がつくと4時間以上が経っていたのですから。

レーシングカートから始まって、ツーリングカー、フォーミュラ。ドライビングからエンジニアリング、そして精神論。

最後は、再度献杯をして、お開き。
「来年も集まりましょう」

でも、話した内容がおぼろげで、思い出せない。
美味しいお酒を飲んで、美味しいツマミをいただいたことは忘れていないので、良しとします。

しかし、供養になりましたでしょうか?

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高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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