Text by ウェイ・ション

まもなく全米フィギュアスケート選手権が開催される。最初に幕を開けるのは、ペアスケーティングの試合だ。世界選手権におけるアメリカの枠は残念ながら1枠しかないので、優勝候補の各組はこの1つしかない枠を巡って、ハイレベルな激戦が展開される予想だ。

アレクサ・シメカ・ケネリム&クリス・ケネリム組

アレクサ・シメカ・ケネリム&クリス・ケネリム組(写真:Getty Images)

アレクサ・シメカ・ケネリム / クリス・ケネリム組 最も注目が集まるペアは、やはりディフェンディングチャンピオンであるケネリム夫婦だ。ここ数年アメリカのペア競技を牽引してきたこの組の最大の特徴は、スケールの大きいツイストリフトやスロージャンプなど、ペアスケーティング独特のエレメンツにおいて非常に高い技術力だ。しかし、サイド・バイ・サイド・ジャンプにおいてはずっと安定しておらず、本番で失敗すると演技全体の完成度が大きく下がる恐れがある。

本人たちもこの欠点をよくわかっていて、オフシーズンにドイツに渡り、五輪王者のアリオナ・サフチェンコに師事し、「ほぼすべてのエレメンツを学び直した」という。その後、カリフォルニアに戻り、ジェニー・メノ&トッド・サンド夫婦の元で「これらのエレメンツをさらに磨き上げて、安定させた」と話した。代表枠がかかる今大会に向けて、ケネリム組は「いいパフォーマンスを出せば、いい成績が取れると信じている」と自信を見せた。果たしてジャンプを安定させ、完成度の高い演技を見せてくれるのか、楽しみである。

タラ・ケイン&ダニエル・オシェイ組

タラ・ケイン&ダニエル・オシェイ組(写真:AP/アフロ)

タラ・ケイン / ダニエル・オシェイ組 今シーズンのシーズンベストが僅かだがケネリム組を上回り、アメリカペアにおける一番高いスコアを叩き出しているのは、昨シーズンの四大陸王者たるケイン/オシェイ組だ。過去2シーズン、男性の脳震盪や女性の膝靭帯損傷などの不具合が多く、全米選手権で全力を出し切ることができなかったが、今年は「健康な体を以て全米に向けるのは本当に気持ちがいい」とオシェイが言ったほど、準備万全のようだ。

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