だからこそ、彼はマリナーズ入団会見でわざわざ、「9年間、日本でプレーしたが、順調にいったわけではなかった」と素直な言葉を口にしたのだろう。

契約内容を見ても分かる通り、菊池にはすでに「ローテーションの一角を担う左腕」という評価が付いている。マリナーズは菊池が日本プロ野球からメジャーリーグへ適応することに幾らか寛容な気持ちでいると同時に「すぐに結果が欲しい」。

それにどう応えていくのか―。

「日本で積み上げてきたものをしっかりと出せるように、まずはそこが一番。その中で、いろんな事に気付くと思う。そこに早くアジャストすることが大切になると思う」

どんなことが起きても大丈夫。そんなメッセージを発しているようだった。

「まだまだ未熟なので、技術的にも、精神的にも大きくなる姿を日本のファンの方に見せられることが夢。ここに来ることでなく、結果を出すことが目標」

ようやくかなえた「メジャー挑戦」。しかし、それは単なる通過点に過ぎない。

ユウセイ・キクチは新たな覚悟を持って、すでに次の山頂を目指している。

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ナガオ勝司
1965年京都生まれ。東京、長野、アメリカ合衆国アイオワ州、ロードアイランド州を経て、2005年よりイリノイ州に在住。訳書に米球界ステロイド暴露本「禁断の肉体改造」(ホゼ・カンセコ著 ベースボールマガジン社刊)がある。「BBWAA(全米野球記者協会)」会員

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