第2試合は、Aシード同士の戦いとなった。両者は春の選抜大会の準々決勝で対戦し、40−34で桐蔭学園が勝っている。しかし、トライ数は5対4で東福岡が上回っていた。勝利を呼び込んだのは、SO津田貫汰の正確なキックだ。トライ後のコンバージョンゴールをすべて決めたほか、ペナルティーゴールとドロップゴールを2本ずつ決めている。津田は今大会でも正確なキックを披露し、準々決勝の天理戦でもすべてのコンバージョンを成功させ、3本のPGも加えて、トライ数5対5の試合を勝利に導いた。準決勝でもキーマンになる。

桐蔭学園の強さは、一人一人が基本プレーを正確に行ってボールを継続支配できるところにある。1年生のNO8佐藤健次ほか突破力のある選手も多く、縦への突進でディフェンスを集め、SH小西泰聖キャプテン、津田のハーフ団が正確なキックとパスで攻撃を組み立てる。対する東福岡はグラウンドのどこからでもボールをつなぎ、トライへの射程距離の長いチームだ。準々決勝で3トライをあげたWTB志氣陸王らスピードのある選手が揃い攻撃力は抜群。自由奔放なアタックだけではなく、ディフェンスも固い。加えて今季はモールも強化し、桐蔭学園同様に得点方法は多彩だ。ハイレベルの攻防が繰り広げられるだろう。

どのチームも優勝するだけの実力は備えている。ミスや反則、ボールのはね方などが、どのチームに幸運をもたらすのか。「我慢」がキーワードの拮抗した戦いになりそうだ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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