第2試合は、10連覇を狙う帝京大に関西王者の天理大がチャレンジする。両者の対戦と言えば、第47回大会の決勝戦を思い出す人も多いだろう。森田佳寿キャプテンの帝京大と立川理道キャプテンの天理大が緊迫感ある攻防を繰り広げ、終了間際の決勝PGで帝京大が三連覇を達成した、あの戦いだ。以降、帝京大は連覇記録を伸ばしてきた。

第53回大会の準決勝で天理大は再び帝京大と戦ったが、24−42の完敗。しかし、2018年8月の練習試合では、12−14と肉薄している。天理大史上最強とも称される今回のチームは果たしてどんな戦いを繰り広げるのか。167cmの両FL岡山仙治、佐藤慶に代表される、小さくてもひたむきに動き続ける天理ラグビーは、いったんディフェンスラインを突破すれば一気にトライまでつなぐ素早さが魅力だ。LOアシペリ・モアラ、NO8ファウルア・マキシはパワフルな突進だけではなく、攻守によく動く。不動のSOであり、正確なプレースキッカーである松永拓朗は、準々決勝で膝を痛めたが準決勝に間に合った。

迎え撃つ帝京大は、今季、対抗戦で明大に敗れるなど苦しんだが、負傷者も戻ってここに来て調子を上げている。191cm、119kgのLO秋山大地キャプテン、NO8ブロディ・マクカランを筆頭に激しく前に出て、決定力あるWTB木村朋也、FB竹山晃暉にスペースを与えたい。「10連覇して今年も大学日本一になることを年間の目標に掲げてきたので、その目標に向けてしっかりとプロセスを歩んでいきたい」(竹山晃暉バイスキャプテン)。帝京大の強さについて、天理大の小松節夫監督は「基本が徹底している」と話す。地面に転がるボールを素早く身を投げ出し、正確にダウンボールし、倒れてもすぐに立ち上がって次に備える。そして、ディフェンスは最後まであきらめない。それは天理大が目指すチーム像でもある。一瞬たりとも気の抜けない攻防が繰り広げられるだろう。

果たして、1月12日の決勝戦に勝ち残るのはどのチームなのか。昨シーズンと同じ組み合わせ、帝京大対明大になるのか、第50回大会以来の帝京大対早大か、それとも天理大対明大あるいは早大という史上初の決勝カードが実現するのか。満員の観客を魅了する戦いを期待したい。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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