ナ・リーグ新人王のロナルド・アクーニャ(ブレーブス)や、MLB史上3人目という10代で20本塁打以上を記録したフアン・ソト(ナショナルズ)ら、次世代スター選手も「穴を見つける」と意気込み、豪快なホームランを放って見せた。

それに、野茂英雄からフォークを教わったというカービー・イエーツ(パドレス)は、第4戦で菊池涼介(カープ)に決勝スクイズを決められるなどで敗戦投手となった直後、ベンチでグラブを叩きつけて悔しさを顕にした。

マーティンいわく、初戦の逆転負けで「スイッチが入った」という。それだけに、見応え十分のシリーズとなった。

◆「ロケット・ランチャー」と「甲斐キャノン」、日米のスター捕手が活躍

今回の来日で断トツのスター選手だったモリーナは、第3戦で持ち前の強肩である”Rocket Launcher(ロケットの発射台の意)”も披露。

最終戦の前に「家族の都合」で帰国してしまったが、ホームランも含む長打も見せつけるなど、さすがと言わしめるパフォーマンスをファンの目に焼き付けた。

一方、「甲斐キャノン」で話題沸騰中の甲斐拓也(ソフトバンク)は、モリーナを「神です!」と崇拝しながら、その帰国前の第5戦でモリーナに見せつけるように、2打数2安打。

8回には勝ち越し二塁打、9回には併殺崩れの送球ミスをしっかりベースカバーし、打者走者を二塁で刺すなど、最後まで攻守で活躍した。

第1戦、第4戦でも終盤での侍ジャパンの逆転劇が見られたが、これらも偶然ではない。冒頭の稲葉監督の言葉が、選手一人ひとりに浸透している証拠だろう。

松井裕樹(楽天)は、第2戦に続いて、第5戦でも9回に登板。第2戦は12-6と大量リードの場面で、第5戦は6-5と1点差の緊迫した場面だったが、いずれもMLBの強力打線をピシャリと三者凡退に仕留めている。

「最初から稲葉監督が『勝ちに行く』と言っていたので、その一心でシリーズに挑んだ」と松井は言う。

そうした迎えた最終の第6戦、侍ジャパンは安打数では8、MLBオールスターが10安打と、攻められながらも粘り、4-1で勝利した。

シリーズも4勝1敗と大きく勝ち越していたが、この最終戦の前に稲葉監督はこう語ったという。

「オリンピックでも最後に負けたら銀メダルになってしまう。最終戦もきっちり勝ちに行く」。その意味を理解し、チームが一丸となって戦ったからこそ、侍ジャパンの圧巻の勝利劇は生まれたのだろう。

◆「結束!侍ジャパン #43」
・12月31日(月)午後7:00〜午後7:30 J SPORTS 1で初回放送
※日本で開催されたJAPAN ALL STAR SERIES「2018日米野球」を特集

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松山 ようこ
フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。ツイッターyokobooboo

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