<試合後記>

ファンタスティック・ロシア!今回のロシア選手権ペアは、ハイレベル且つ忘れえぬ感動的な大会となった。 三位のアレクサンドラ・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキーのコズロフスキーは、全ての高難度のエレメンツを成功させた瞬間、「Контроль!(カントローリ!(集中!))」というタマラ・モスクビナコーチ達の言葉が脳裏に浮かぶのだと言う。

彼等のフリー、ピョートル・チェルヌイシェフ振り付けの「くるみ割り人形」は、本物のクララと王子が、お菓子の国へ我々を誘ってくれるような、美しく素晴らしいプログラムだった。

エンディングでは、王子はクララの手を熱く握り、そこからゴールを決めたフォワードも真っ青の連続ガッツポーズを決め、会場も歓喜に湧いた。今大会の観客賞は彼等だろう。

今季グランプリファイナルを惜しくも逃した悔しさが、勝利への執念と猛練習に繋がり、今回の結果へと導いた。 キスアンドクライには、愛弟子たちの大活躍にも平然として全く動じないタマラ・ニコラエヴナ(モスクヴィナ)がちょこんと座っていた。多くのメダリストを世に送り出した偉大なこのコーチを、コズロフスキーは心から尊敬し、全幅の信頼を寄せている。

エフゲーニャ・タラソワ&ウラジーミル・モロゾフ

エフゲーニャ・タラソワ&ウラジーミル・モロゾフ選手

優勝は予想通り、エフゲーニャ・タラソワ&ウラジーミル・モロゾフ。新コーチ、マキシム・トランコフの下で更に洗練された姿を見せてくれた。トップペアとはいえ、厳しい国内選手権、然もモロゾフはフリー前日38度の高熱があったが、今大会は全てノーミスでクリーンに決めた。

2位はナタリア・ザビヤコ&アレクサンドル・エンベルト。見目麗しいこの二人は、今季は目指していたイメージチェンジとレパートリー拡大に成功しただけでなく、他の面でも眼を見張る鮮やかな進化を遂げ、タラソワ&モロゾフを猛追するペアとなった。

アレクサンドラ・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキー選手

アレクサンドラ・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキー選手

上位二組は、やはり「トップクラス」であり、ペアスケーターとしての格を感じさせたが、その他、4位のソロジャンプでトリプルフリップを跳んだダリア・パヴリュチェンコ&デニス・ホジキン、5位のジャンプの転倒だけが惜しかったアナスタシア・ミーシナ&アレクサンドル・ガリャモフ、驚嘆のリフトのポリーナ・コスチュコビッチ&ドミトリー・ヤリン等、新旧の高いペア技術と実力を誇る全組が、中継から目を離せない白熱した闘いを観せた。

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