3位はアレクサンドル・サマリン。やはりやってくれた。彼は天才ではないが、継続して努力の出来る天賦の根性を持っている。美しい4回転ルッツ−3回転トウループを決めて、ヨーロッパ選手権、ユニバーシアードにも選出された。

アレクサンドル・サマリン選手

アレクサンドル・サマリン選手

4位でアンドレイ・ラズキンも着実な成長を見せた。急なフリープログラムの変更や、大会直前に体調を崩すことがなければ、更に好成績が望めたかもしれないが、ユニバーシアード代表選手に選ばれた。アレクセイ・ミーシンコーチの下で一緒にトレーニングに励む素敵な彼女、エリザヴェータ・トゥクタミシェワとともに、二人三脚で仲良く頑張ってほしい。

5位はドミトリー・アリエフ。良いプログラムながら全体的に精彩を欠いた。「サンクトペテルブルクに来てから、僕は6年間休んでいなかった」というコメントから、心身の疲労の蓄積が不調の原因のようだ。「でも頑張りますよ!」という言葉に間違いはないだろう。来シーズン帰ってきたときの活躍を楽しみにしている。 その他、4回転アクセルに挑んだアルトゥール・ドミトリエフ(9位)、素晴らしいスケーティングのコンスタンチン・ミリュコフ(6位)等、ハイレベルの選手達が競い合う、実に見応えのある大会となった。

優勝候補だったセルゲイ・ヴォロノフの直前の怪我(左膝蓋骨靭帯の部分損傷)での棄権は、本当に残念で、多くのファンを悲しませた。 怪我をしたときにロシアでは「結婚式までには治る」という回復を願う諺を言う習慣があるが、ここは彼のために「来シーズンまでには治る」に言葉を変え、応援と期待の気持ちを贈りたい。

Text by セルゲイ・ヴォルコフスキー

photo

セルゲイ・ヴォルコフスキー
1967年ロシア生まれ。モスクワ大学日本語学科を卒業。
日本人と結婚し、ソ連崩壊を機に日本に移住。フリーランスの通訳・ジャーナリストとして活動。日本文化への関心が高じ、ロシア語で俳句を紹介するブログも執筆。ソチ五輪を始めとするフィギュアスケートの国際大会で、記者・通訳としても活躍している。

お知らせ

J SPORTSでは全種目放送! J SPORTSオンデマンドでは先行LIVE配信!

常に日本とトップ争いを繰り広げてきているフィギュア大国、ロシア。 ロシア代表の座を争う今大会は、世界で一番、華麗かつ過酷な戦いが繰り広げられること間違いなし! J SPORTSでは全種目放送! J SPORTSオンデマンドでは先行LIVE配信!

詳しくはこちら
スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ