高校からラグビー部に入った島田キャプテン(左)

キャプテンはNO8(ナンバーエイト)島田耕成(3年)だ。昨年度の3年生が託した。筑波大学SO島田悠平(3年、國學院久我山出身)を兄に持ち、幼少期は少しだけラグビーをやっていたが、その後は中学まで野球をしていた。

だが、兄が花園で活躍した姿と、2015年ラグビーワールドカップでの日本代表の躍進に刺激されて、高校からラグビー部の門を叩いた。3年生の中では島田とサッカー部だった、LO阿久津創の2人のみが高校からラグビーを始めた選手だ。

島田はPR(プロップ)伊藤大智、FB(フルバック)村井勇大(ともに3年)の2人とともに3年生の中では、2つある特進クラスに在籍する選手で、3人とも第1希望は国公立大学である。

当然、1月19・20日のセンター試験も受ける。図書館で可能な限り勉強したり、朝早く来て勉強したり、予備校の自習室に23時まで残って勉強したりと工夫はさまざまだが、勉強時間を確保に努めており、当然、花園にも参考書や問題集などを持参する。

昼食後、すぐに試験の勉強を始めていたNO8島田キャプテンの第1希望は一橋大で、大学でもラグビーを続ける予定だ。

「部活をやっていない人たちより、3時間くらい勉強の時間が少なくなります。ただ、親には部活を勉強の言い訳にするな、勉強を部活の言い訳にするなと言われています」。

「妥協せずに、花園ではラグビー部の3年間の集大成、そして大学受験では本郷での6年間の集大成だと思って、両方で結果を残せればと思います」と意気込んでいる。

本郷高校は1回戦、12月28日(金)午前10:00に第2グラウンドで、花園常連で、12年連続13回目の出場の強豪・尾道(広島)と対戦する。

「見ている人の記憶に残る、楽しい、おもしろいラグビーをしよう」と渡邉監督が言うようにボールを動かすラグビーで勝利を目指す。

勉強をしながら大会に臨む島田キャプテンは「夢にしていた舞台に立てることが決まったのでうれしいです。年越しをして、キャプテンとして抽選をしてみたい」とベスト8以上を目標に掲げた。

渡邉監督が「勉強と部活をバランスよくやるのではなく、両方で秀でることが文武両道です。両方頑張るのではなく、両方で結果を残す。先輩たちが頑張ってくれた財産があります」。

「花園で1月7日の決勝まで行って、センター試験を受けて全員が志望校に合格するのが僕の夢です」と言うとおり、文武両道を地で行く本郷高校が、センター試験の前に、まず花園で躍進することができるか。

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斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365 」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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