このほか、地元大阪の大阪朝鮮、京都成章もシード校に匹敵する実力がある。1回戦を勝ち抜き、シード校と対戦となれば注目の戦いだ。東京都予選で國學院久我山高校を破って、82シーズン、79大会ぶりの全国大会出場を決めた早稲田実業はもっとも注目される存在。ヘッドコーチはJSPORTSのプロデューサーでもある大谷寛氏。この冬はコーチ業に専念。正月越えを狙う。初出場は、福島の聖光学院、群馬の桐生第一。桐生第一を率いるのは、三洋電機、パナソニックのCTBとして活躍、日本代表キャップも保持する霜村誠一監督だ。元トップリーガーが高校の監督として花園にやってくるのは稀だ(長崎北陽台の品川英貴監督、流通経済柏の相亮太監督、岡谷工業の勝野大監督も元トップリーガー)。就任4年目でチームを花園に導いた霜村監督の手腕が花園でも発揮されるのか。

注目選手はすでに名前をあげた選手以外にも数多い。秋のユースオリンピックで銅メダルを獲得したメンバーには小西泰聖以外にも、NO8石田吉平(常翔学園)、FB植村陽彦(茗溪学園)、FB二村莞司(京都成章)、FB山田響(報徳学園)らがいる。報徳学園のNO8福西隼杜の突進力は、昨年の花園でも証明済み。大阪朝鮮のCTB李承信(り・すんしん)は2年生から高校日本代表に選ばれた逸材である。彼らの個人技にも注目したい。

12月27日の開会式後は、U18女子の東西対抗、1月7日の決勝戦の前には、U18男子の合同チームの東西対抗もある。女子ラグビーの未来を背負う選手たち、そして、自分たちの学校では単独チームが作れないが、ラグビーに熱く打ち込む高校生の奮闘にもぜひ声援を送ってほしい。ラグビーワールドカップのために改修された花園ラグビー場でどんな戦いが繰り広げられるのか。開幕が待ちきれない。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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