試合の行方

現在のロシアフィギュア女子選手達の活躍は、ブルガリアが新体操王国だった頃を思い起こさせる。

エフゲニア・メドベージェワ

エフゲニア・メドベージェワ

トゥルソワやシェルバコワが毎日長時間に渡る練習で泣きながら4回転ジャンプを跳び続けるように、ビアンカ・パノバ(1987年新体操世界選手権優勝)等も目を真っ赤にしてひたすら練習に励んでいた。ソウル五輪後、技術に長けたソ連(当時)の選手達が続々と台頭し、ブルガリアは国技である新体操のタイトルを明け渡すことになったが、独自の美と芸術性を貫く「ブルガリアの妖精たち」が、勝利一辺倒のロシアに頂点を奪われていくことには複雑な想いがあった。

近年のフィギュアスケートと新体操の、技術面に重きを置く傾向は酷似している。

アリーナ・ザギトワ

アリーナ・ザギトワ

「雪の女王」「鉄の女」の異名を持つ、エテリ・トゥトベリーゼコーチも、フィギュアスケートの「スポーツ化」を加速させた人物の一人だ。

平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワは、五輪直後にトゥトベリーゼコーチの元を去り、ブライアン・オーサーコーチに師事した。決して天才型ではなかった彼女がここまで上り詰めることが出来たのは、エテリコーチの指導力に加え、自身の頑固なまでの努力、また素直で美しい心に依るものだ。これからは自分自身のために滑り、そしてさらなる成功を収めることを心から願っている。

平昌五輪チャンピオンのアリーナ・ザギトワは、身体の成長のためか、今季は好不調の波があり苦しんでいる。

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ

先日のグランプリファイナルでもベストな演技が出来ず2位。非情なまでにハードな国内選手権では、日本から贈られた話題の秋田犬「マサル」からパワーをもらって、ライバル達に「優る」演技で「勝る」ことが出来るか。

そしてエリザヴェータ・トゥクタミシェワ。22歳にして、時にはコーチであるアレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン)より貫禄を感じさせる彼女は、苦しい数シーズンを乗り越えて、今季は心身共に好調をキープしている。グランプリシリーズでも安定した演技を観せ、ファイナルでも銅メダルを獲得した。先日怪我で入院したというニュースもあり心配されるが、培ってきた確かな技術と強い心で、トップの座を狙うことは出来るだろうか。

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