あのペアに勝ったということが、僕たちにとても自信をつける感じ――言葉に充実感がにじみ出ていた。バドミントンの国際大会「BWFワールドツアーファイナルズ」が12日に中国、広州市で開幕し、男子ダブルスの遠藤大由、渡辺勇大組(日本ユニシス)は2−0(21−4、21−18)で、モハメド・アッサン、ヘンドラ、セティアワン組(インドネシア)を破って白星スタートを決めた。

相手のインドネシアペアは、2013年と2015年に世界選手権を制している元世界王者。一時、解消していたが、今季再びペアを組んでいる。9月のダイハツヨネックスジャパンオープンでも対戦した際は、ファイナルゲームまでもつれ込む接戦を展開したが、敗れていた。しかし、今回は勢いよく第1ゲームを奪い取り、第2ゲームもしぶとく粘ってペースを奪還し、見事に勝ち切った。

勝利のイメージは、できていた。遠藤は「昔から(相手は)1ゲーム目は、スロースターターのイメージ。2ゲーム目のイメージはできていた。始まる前に、絶対に競るという話は少しした。メンタル面で焦らないようにと」と話した。第1ゲームはサーブまわりから積極的にネット前へ落とす球を使い、相手が拾い上げる球を上からたたきに行った。相手が慣れないうちに点を取り切る速攻スタイルが奏功し、わずか4失点でゲームを物にした。第2ゲームは競った展開で、互いに連続得点が生まれる、ペースの奪い合いとなった。6−4から5連続失点を喫したが、7−11からは5連続得点。そして、16−17と競った場面から4連続得点でマッチポイントを迎えた。1本粘られたが、最後は相手のサーブミスで21点目を奪い、勝利を手にした。

大会は、世界選手権の優勝者と1年を通じて行うワールドツアーの年間成績上位選手のみ。4組ずつ2グループに分かれてグループリーグを行い、各グループ上位2組が準決勝に進む。グループリーグ初戦を勝った意味合いを聞かれた遠藤が「確かに初戦を取ったのは、すごく良いことですけど」と言った後に続けたのが、冒頭の言葉だった。「負けまくっているから。生涯、2勝目です」とも言った。

遠藤がアッサン、セティアワン組に勝ったのは、2016年のリオデジャネイロ五輪。グループリーグで番狂わせを起こしてみせた試合だった。当時のパートナーは、早川賢一。国際大会で9度敗れた後に初めて勝った試合だ。リオ五輪後に早川が引退。遠藤は、高卒で同じチームに入って来た若い渡辺と新たなペアを組んで東京五輪を目指している。

ペアを組んで2年が経ち、コンビネーションも醸成されてきた。リオ五輪後は、園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が今夏の世界選手権で銀メダルを獲得するなど男子ダブルスをけん引しているが、もう1組の楽しみなペアも大きな勝利を得て、飛躍の時を迎えようとしている。

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平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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