さらにレロイ・ザネがチェルシーの右サイドバックをタッチライン際に引きつけ、センターバックとの間に生じるスペースをダビド・シルバが利用する。要するにシティが得意とするパターンで、数多くのチャンスを演出することは十分に可能だ。

したがってチェルシーのマウリツィオ・サッリ監督は、フォーメーションを変更するべきかもしれない。エンゴロ・カンテを一列下げ、ジョルジーニョの守備の負担を軽減する4−2−3−1を試すべきかもしれない。しかしサッリは頑なだ。みずからの哲学を信じ、ジョルジーニョが体力的な不安をさらした13節のトッテナム戦終了後も、最も信頼するMFを糾弾しなかった。むしろ「攻撃的になりすぎた」と、カンテに苦言を呈している。

この経緯を踏まえると、シティ戦は十中八九4−3−3だ。しかもサッリはレギュラーメンバーを固定する傾向にあるため、ミッドウィークのウォルヴァーハンプトン戦から中二日でも、ローテーションはしない。対するシティはワトフォード戦から中三日。疲労が蓄積しつつあるシーズン中盤戦で一日の差は大きく、ましてジョゼップ・グアルディオラ監督はローテーションンが巧みだ。ワトフォード戦を休んだセルヒオ・アグエロ、73分に退いたD・シルバのスタメンは濃厚だ。つまり現状ベストのメンバーで、優勝戦線からチェルシーを振るい落とそうとするだろう。

ウォルヴァーハンプトン戦終了後、サッリ監督は「後半の途中からあらゆる局面で後手を踏み、自分たちのフットボールがまったくできなくなった」と首を傾げた。シティ戦を前に、チェルシーのムードは芳しくない。ほんの一か月前まで、ハイレベルの首位攻防戦が期待されていたのだが……。

※チェルシー対シティ戦は、12月8日(土)深夜 2:15〜から『J SPORTS 2』でライブ中継いたします。

photo

粕谷 秀樹
月刊ワールドサッカーダイジェスト初代編集長を務めた。海外サッカーの解説者としても活躍。

お知らせ

フットサル Fリーグ18/19配信中!

J SPORTSではセントラル開催、及び一部6クラブ共同開催試合を放送します!


»詳しくはこちら
»お申し込みはこちら

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ