後任は、あのクラウディオ・ラニエリだ。2015−16シーズン、レスターに奇跡のリーグ優勝をもたらした名将が、およそ2シーズンぶりにプレミアリーグの舞台に帰ってきた。《修繕屋》とも称される手腕を駆使し、大きな綻びが生じている守備の再建に着手するだろう。中盤でフィルターがかからない現状を、どのようにしてカバーするか。現有勢力で事足りない場合は、1月の移籍市場に打って出る。チェルシーで飼い殺し状態のダニー・ドリンクウォーターは、うってつけの存在だ。レスターを率いていた当時、ラニエリはドリンクウォーターに全幅の信頼を寄せ、エンゴロ・カンテ(現チェルシー)とともに中盤の軸に据えていた経緯がある。

《レスターつながり》ではダニー・シンプソン、岡崎慎司も有力な選択肢だ。チームのモデルチェンジで序列が下がっただけで、その実力が錆びついたわけではない。出場機会にさえ恵まれれば、両選手ともに答をきっちり出すタイプだ。フルアムの前線は献身性を欠いている。右サイドバックは固定できていない。ラニエリが、岡崎とシンプソンの獲得に動く可能性は十分にある。

いずれにせよ、ラニエリの招聘は基本戦略の変更を意味する。ポゼッションからカウンターへ、フルアム上層部は舵を切った。当然、ヨカノヴィッチに重用された選手の何人かは構想外にもなりかねず、不平不満が表面化する。はたして、フルアムの決断は吉と出るのか!?

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粕谷 秀樹
月刊ワールドサッカーダイジェスト初代編集長を務めた。海外サッカーの解説者としても活躍。

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