そういう意見はまったくの見当違いで、新人賞の投票には本来、「チーム成績と個人成績の関係」は反映されるべきではないし、実際の投票結果もそうなった。

▽ア・リーグ新人王投票結果
(1)大谷翔平(エンゼルス) 1位25票 2位4票 3位0票 計137ポイント
(2)アンドュハー(ヤンキース)1位5票 2位20票 3位4票 計89ポイント
(3)トーレス(ヤンキース) 1位0票 2位3票 3位16票 計25ポイント

日米野球で来日中のロベルト・アクーニャJr.外野手が、ナ・リーグの同賞に144ポイントで圧勝したのに匹敵する勝ちっぷりである。

結局のところ、新人王の投票権を持っていた全米野球記者協会の諸兄は、やれセイバーメトリクス(野球の統計分析)的視点だの、ランチアングル(打球の飛び出し角)だのと合理主義も甚だしい昨今のメジャーリーグに辟易しているのではないかと思う。

彼らは「誰に投票するのか?」と考えた時、論理的に大谷とアンドゥハーの成績を見比べながらも、主観性や感受性にも頼ったのではないか。古い言い方をすれば、彼らは大谷の「投打二刀流」に「ロマン」を見たのではないかと思う。

論理的には説明できない信じられないことが起きるからこそ、スポーツは面白いはず。統計分析や科学的なアプローチを野球に持ち込むのが普通になっている今、それゆえに「失われた大切な何か」を取り戻したいと思っている人は決して少なくない。

アンドゥハーの地元のニューヨーク・ポストの記者でありながら、大谷に1位票を投じたジョエル・シャーマンが結果発表の翌日、MLBネットワークでこう言っている。

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