先週取り上げた荒尾岳に続き、どんな状況で試合に出ても心身両面でしっかり準備できていることの大事さを示したのが、今季B2の仙台89ersからレバンガ北海道に移籍してきた溝口秀人だ。10月20日に行われた栃木ブレックス戦は試合開始から32分24秒間ベンチに座っていたが、コートに出てきてからわずか16秒後、右ウイングから積極的に打った3Pシュートを決めた。

「彼は準備ができていた」とジョセ・ネトコーチが振り返ったように、溝口は4分50秒に2本目の3Pシュートを右コーナーから成功。「彼のシュートは我々が勝てるという自信をもたらしてくれた。あれが試合の行方を左右するカギになったね」とデイビッド・ドブラスが語ったように、ライアン・ロシターに決められて9点差にされた直後の2本目は、北海道が残り4秒で逆転しての勝利を手にするきっかけになったと言っていい。

「前の千葉戦も4Qの途中から(試合に)出たのですが、自分の役割はシュートを打つことで変わりがない。1本目に3Pを打って決めたので、すんなり入れるなという自信はありましたし、今回も同じようなシチュエーションで相手もゾーン(ディフェンス)をしていたので、自分の仕事をすること、来たら打とういう心構えはしていました」

この言葉が示すように、溝口はどんな状況で出場機会が来てもいいように、心身両面で準備万端の状態でベンチにいたのである。ベンチスコアリングの中心でもある折茂武彦の後釜という役割の中で、栃木戦で決めた2本の3Pシュートはチームの勝利に貢献しただだけでなく、B1でもやれるという自信をつかむという点で大きな意味があった。「通用する部分と課題が見えてきた」と語ったように、溝口は活躍の機会を増やしたいという気持もより強くなっている。

栃木との2連戦を前にした時点で、北海道の3Pシュート成功率は26.6%、1試合あたりの成功数4.2本がB1最低の数字。しかし、溝口の存在はこの状況を改善するきっかけになるかもしれない。

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青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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