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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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平坦なスプリンター向きステージの終わりに、罠が待ち受けていた。集団落車と横風の合わせ技で、大きな分断が発生し、2人の総合表彰台候補がタイムを落とした。前日から嵐のまっただ中にいたナセル・ブアニは、荒れ模様だったステージの終わりに、4年ぶりのグランツール区間勝利を手に入れた。
始まりは穏やかに凪いでいた。3選手がスタート直後に飛び出すと、プロトンから特に異論反論は起こらなかった。マイヨ・ロホ取り立てほやほやのグルパマ・エフデジがすぐに制御に乗り出し、スプリンター擁するクイックステップフロアーズとトレック・セガフレードも1人ずつ牽引要員を提供した。逃げには最大3分半程度のリードを与え、乾いた大地で、淡々と時は過ぎていった。
幸いにも、前を走る3人は、逃げメンバーとしては興味深かった。たとえばブルゴスBHは2日目から毎日必ず1人ずつ、それも毎日違うメンバーをエスケープに送り込んできた。この日はチーム最年少のホルヘ・クベロが前に飛び出した。一方ここまでのラインステージ5日間で、実に4回目の逃げに乗ったのがルイス・マテマルドネスだ。前日こそ「ファンの多数決」に従いメイン集団で静かに過ごしたが、この日は再び前線へ躍り出た。いつもの「逃げ仲間」ピエール・ローランが不在だったせいか、コース途中に待ちかまえた2つの3級峠では楽々と先頭通過。おかげで2日目の終わりからまとっている山岳ジャージを、少なくともあと2日は着られることになった。
なによりリッチー・ポートが逃げた!たしかに7月のツールの鎖骨骨折から、完全に復調したわけではなかった。「総合は狙わない」と宣言してブエルタに乗り込んだ。それでも、わずか5日間で41分14秒ものタイムを損失するとは、さすがに予想していなかったはずだ。しかし33歳オージーの心は、決して折れてはいなかった。
「今日は楽しんだ。ようやく自分自身に立ち返りつつあるし、普通の状態に戻りつつある。だからいつもと違うことをやってみるのは楽しかった。随分と長い間エスケープなんて乗らなかったからね」(ポート)
2010年ジロで巨大な大逃げに乗り、生まれて初めての(そして唯一の)グランツールリーダージャージをまとった経験のあるポートにとって、良き再出発のきっかけとなったようだ。残り約30km地点で、メイン集団に飲み込まれるまで、ポートは最前線で溌剌とした姿を見せた。
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