人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2018年8月27日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2018 第2ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
ブエルタ区間通算10勝をあげたアレハンドロ・バルベルデ

ブエルタ区間通算10勝をあげたアレハンドロ・バルベルデ

現役最強クラシックハンターの一騎打ちだった。アルデンヌ3戦の中でも、より起伏の厳しい後半2戦で通算9勝を誇るアレハンドロ・バルベルデが、38歳にしてなお衰えぬ登坂スプリント力を見せつけた。平坦から起伏系クラシックまで幅広い守備範囲を有するミカル・クヴィアトコウスキーは、区間では2位に甘んじたが、総合では望み通りに首位へと躍り出た。

2018年ブエルタ初のラインステージで、いきなり大会最初の上りフィニッシュへと挑みかかる前に、初の逃げ集団が形成された。スタート直後から始まる2級峠への上り坂で、176人で構成されたプロトンから、7選手が前へと飛び出したのだ。

先頭集団にはお共通の第一目標があった。それはコース上に散らばる4つの山でポイントを収集し、大会最初の山岳ジャージを手に入れること。中でもひときわ高いモチベーションを抱いていたのが、ルイス・マテマルドネスだ。愛称「アンダルシアのオオヤマネコ」は、この日のスタート地マルベリャで暮らし、この日のコースで毎日練習を重ねてきた。

「このブエルタのコースが発表になった瞬間に、狙いが定まった。第2ステージで山岳賞を獲ろうと決めた」(マテ、フィニッシュ後インタビューより)

もちろん簡単ではなかった。トーマス・デヘントやピエール・ローランという、いわゆるグランツールのエスケープ常連にして、逃げを勝ちへと昇華させられる実力者たちが、前集団に滑り込んでいたからだ。

それでもマテは、強い意志と、土地鑑と、そして地元ファンたちからの温かい声援とを武器に、両者を巧みに攻略した。序盤3峠で見事に先頭通過を果たすと、念願叶い、1日の終わりに青玉ジャージを手に入れた。

「夢が現実になった。祖国のグランツールの、地元のステージで、家族に見守られながら表彰台に上れたことは……きっと一生忘れられないだろうな。キャリアで最高の日になった」(マテ)

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ