先週開幕したザ・ラグビーチャンピオンシップ。ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの4カ国が南半球No.1を賭けて戦う。その注目選手を紹介するコラム。今回は南アフリカ「スプリングボクス」だ。

◆決定力が高い、24歳の世界最高峰フッカー
 マルコム・マークス(Malcolm Marx)

所属:ライオンズ
ポジション:HO(フッカー)
身長/体重:189cm/112kg
生年月日:1994年7月13日
キャップ数:13

24歳にして世界最高峰のHO(フッカー)の呼び声が高いマルコム・マークス。スクラムでの強さはもちろんのこと、ボールキャリア、そしてラインアウトから自らモールでトライを取る決定力も高く、ジャッカルも上手い。

南アフリカのFW第1列としては小柄ということで、高校までは主にFL(フランカー)だったが、テンポの速い現代のラグビースタイルに合うということで、2015年ワールドカップを指揮した南アフリカ代表ハイネケ・メイヤー ヘッドコーチの勧めでHOに転向。それがライオンズの攻撃的なスタイルにうまくフィットして才能を開花がした。

10代前半から注目されていたが、2016年に南アフリカ代表の中軸だったアドリアーン・ストラウスの後継HOとしてスプリングボクスに招集されて瞬く間にスターダムにのし上がった。2017年は南アフリカ最優秀選手、最優秀若手選手、南アフリカのスーパーラグビー最優秀選手の3冠を獲得した。

所属のライオンズ、そして南アフリカ協会も契約を延長し、2019年ワールドカップに不可欠な存在としての評価は揺るがない。また、早くも今年のワールドラグビーの年間最優秀賞選手の最右翼とも言われている。

今年もスーパーラグビー開幕から絶好調だったが、5月に負傷してしまい、6月のテストマッチシリーズは欠場。しかし、スーパーラグビーのプレーオフで復帰し、準決勝で2トライを挙げるなどライオンズの3年連続準優勝の原動力となった。

ザ・ラグビーチャンピオンシップでの活躍も期待されており、オールブラックスHOデイン・コールズと世界最高峰のHO対決はみどころの一つとなりそうだ。

女手一つで育てられたこともあり、母親をとても大切にしているという。少年時代は水球をしていたそうで、その時についたヘラジカを意味する「ムース」(moose)がニックネームだ。

◆南アフリカ代表史上初の黒人キャプテン
 シヤ・コリシ(Siya Kolisi)

所属:ストーマーズ
ポジション:FL(フランカー)
身長/体重:188cm/102kg
生年月日:1991年6月16日
キャップ数:31

今年、南アフリカ代表史上初の黒人のキャプテンとなったFL(フランカー)シヤ・コリシ。攻守にわたって激しいプレーが持ち味で、ラインプレイクを繰り返す。ワークレートもパススキルも高く、リーダーシップに長けており、昨年の南アフリカの選手が選ぶ最優秀選手賞にも輝いた。

早くに父親を亡くし、祖父母のもと幼少期は貧しい家庭で育ったが、12歳の時に出場した大会でスカウトされて、奨学金を受けて進学してラグビーを続けた苦労人だ。高校南アフリカ代表、U20南アフリカ代表を経験し、2011、2012年にはU20ワールドチャンピオンシップに出場した。

18歳の時にウェスタン・プロヴィンスに入団し、2012年にそのままストーマーズでスーパーラグビーデビューを果たした。2013年にはスプリングボクスに初招集されてからは、2015年ワールドカップにも出場するなど、コンスタントにインターナショナルレベルでもプレーを続けている。

昨年2月からはストーマーズのキャプテンに任命され、今年、代表のキャプテンにも就任し、6月のイングランド代表戦で2勝を挙げるなど、チームの中軸の一人として活躍。今後もリーダーとしてフィールド内外で南アフリカ代表を引っ張っていくはずだ。

ボクスとストーマーズのチームメイトのLO(ロック)エベン・エツベスとはプライベートでも一緒に出かけるほどの大の仲良し。2016年に結婚した夫人との間に生まれた息子と娘がいるが、彼を若くして産んだ母はすでに他界しているため、2人の異父兄妹を養子に迎え入れて一緒に育てている。今ではコリシ一家は南アフリカの新しい家庭の象徴的な存在となっている。

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