【あなたの推しチームは？】ブエルタ直前！ UCIワールドチーム 一挙紹介 / バーレーン メリダ プロサイクリングチーム

絶対的エースのヴィンチェンツォ・ニバリ

中東の王国の名を背負って立つチームは、昨2017年、ヴィンチェンツォ・ニバリを絶対的エースに擁して築き上げられた。史上6人目の3大ツール全制覇経験者は、初年度の昨季はジロ総合3位・ブエルタ総合2位と、出場した2つのグランツールで表彰台乗りに成功。またシーズンの終わりには、創設1年目のチームに早くもモニュメント（ロンバルディア）タイトルをもたらした。

ミラノ～サンレモで2つ目のモニュメントを手に入れたニバリ

2年目の春も、ニバリは輝かしい活躍を見せた。スプリンターズクラシックと呼ばれるミラノ～サンレモを、鮮やかなアタックでさら取り、2つ目のモニュメントを手に入れたのだ。さらには石畳スペシャリストのためにあるツール・デ・フランドルでさえ、強い存在感を放った。

王子とチームの野心は、当然のように、ツール・ド・フランスへと向けられた。ただ残念ながら、いわゆる最強の布陣で臨んだフランス一周は……ニバリの落車負傷で幕を閉じた。総合4位のまま無念のリタイア。怒りの王子は、開催委員会の安全対策がなってない、と訴える構えを見せたほど。

新城幸也

もちろんニバリだけのチームではない。ジロ・デ・イタリアはポッツォヴィーヴォが自己最高タイとなる総合5位で終え、モホリッチが区間1勝。クロアチア一周では全6ステージ中3区間を、それぞれに違う選手が制した上に、総合優勝もさらいとった。オーストリア一周では全8ステージ中、なんと5区間をバーレーンが勝ち取る圧倒ぶりで、そのうちの3区間がヴィスコンティの手に渡った。イザギレ兄弟は多くの好成績をもたらし、新城幸也は（日本代表として出場した）台湾一周で総合を制した。ただ登れるスプインターのコロブレッリは、たとえば今ツールでは区間2位✕2回と、どうもあと一歩に泣かされることのほうが多い。

ニバリのアシストとして期待されるヴィスコンティ

ブエルタの開幕2週間前、胸椎骨折からの回復途中であるニバリが、シーズン最後のグランツールに出場する旨を発表した。ヴィスコンティとヨン・イサギーレという頼れるアシストが脇を固める。

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