泣きっ面に蜂となった。7月20日から神宮での3連戦。ドラゴンズは同一カード3連敗を喫した。

さらに外国人、モヤの有鉤骨骨折、アルモンテの手首の故障も重なり、1軍登録抹消。誰もが目を覆いたくなるような状況に陥ったが、土俵際から再び混戦に加わった。沈みかけた船をもう一度軌道に戻したのはベテラン藤井淳志だ。

週明け浜松での横浜DeNA戦では4安打、4打点の大暴れ。存在感を示した。好調は1試合で終わらない。アルモンテが1軍に復帰した8月1日までの間、27打数10安打 打率.370、2本塁打、12打点をマークしている。

代役、穴埋め、こういった言葉を使いがちだが、藤井はこれを結果で否定した。

「控えでいいって思った瞬間からダメになる。アルモンテに負けていると思ってやっていないですよ。だから行けと言われた試合は、最高のパフォーマンスを出せるように毎日準備していますね」と話す。

この好調を生み出した要因の1つに、藤井のある工夫があった。藤井は今シーズンから使用するバットは、先が抜いてあるモデル(写真右)を使用していた。

理由を尋ねると「当然先が抜いてある分、スイングの最後、振り抜きがいいんです。ヘッドが走る。今シーズンはこの感覚で春先はスタートしました」。

しかし長いシーズンを戦う中で感覚は変わる。スイッチヒッターである藤井は特に左打席で、この先が抜いてあるバットに違和感を覚えていた。

藤井は「左の打席は手首が返るのが早いなって感じだしていて、本来センターへ抜けるような感覚も手首が早く返る分ショートゴロになってしまうんです」。

「だから浜松の前に、左打席だけ、先の抜いていないバット(写真左)に戻したんです。浜松ではその決断がドンピシャで当たりましたね」。

通常、選手はそのシーズン戦う形をキャンプまでに作る。肉体、フォーム、そして道具。そして、それをシーズン中に変更する事を、どちらかというと嫌う傾向がある。しかし、藤井は自分の感覚を信じ、躊躇なく変えた。

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