第89回都市対抗野球大会はついに24日(火)の夜が決勝戦。近畿第1代表の三菱重工神戸・高砂と近畿第2代表・大阪ガスの対決になった。

◆三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)の勝ち上がり
・1回戦 (7/17) 6-1 七十七銀行(仙台市)
・2回戦 (7/20) 3-0 王子(春日井市)
・準々決勝(7/22) 2-0 鷺宮製作所(東京都)
・準決勝 (7/23) 1-0 セガサミー(東京都)

三菱重工神戸・高砂の強みとして際立つのは何より投手陣だ。チームは4試合でわずか1失点。36イニングを22安打で抑え、四死球わずか3という安定感は「異常」といっていい。

エースの守安玲緒は長くチームのマウンドを守り、連投も辞さないタフネスで知られている。今大会も1回戦・七十七銀行戦で6回分の2を1失点、11奪三振という好投を見せて勝ち投手になると、準々決勝は完封勝利を挙げた。

31才の彼が全国区になったのは富士大学(北東北大学野球連盟)4年の6月に迎えた、2009年の全日本大学野球選手権。彼は決勝戦までの5試合のうち4試合を完投し、6日間で37イニングを投げ切る。当時は無名だった富士大を準優勝に導く立役者となった。

当時も今も、守安は速球が130キロ台、稀に140キロ台という「普通の右腕」だ。ただし、変化球はキレがあるだけでなく、多彩で見極めがつきにくく、何より制球が抜群。プロでも珍しいほどに味わい深い「投球術」を持っている。決勝戦の先発はおそらく彼だろう。

今大会に限っては日本生命からの補強選手・藤井貴之の活躍も大きかった。185センチの大型右サイドハンドで、年齢は30才。

藤井は1回戦で好リリーフを見せると、2回戦と準決勝は完封勝利を挙げている。いくら守安が「鉄人」といっても、同レベルの投手がもう一人いればそれは当然助けになる。

彼は社会人野球のキャリアの中で技巧を身につけてきた投手で、140キロ前後の速球が手元で動く。サイドハンドの利も生かした「沈む」「食い込む」球筋は厄介で、ネット裏はもちろん、テレビを通しても変化は分かるはずだ。

守安の奮闘から「三菱重工守安」という二つ名を持っていたチームが、今大会は「三菱重工守安・藤井」に進化している。もし、三菱重工神戸・高砂が優勝をした場合は、2投手のうちのどちらかが橋戸賞(MVP)を受賞するのではないだろうか。

打線は何と言っても6番の那賀裕司外野手が好調で、12打数6安打5打点とチームの「稼ぎ頭」になっている。9番・サードで先発している渡邊祥平も11打数3安打ながら勝負強い打撃で合計3打点。

また、3番・原田拓実、5番・皆川仁と他の日本生命勢もクリーンアップとして期待に応えている。

三菱重工神戸・高砂が近畿の「第1代表」となったことで有力選手の補強が可能になった一方で、名門・日本生命が近畿大会で敗れたという巡り合わせが、三菱重工神戸・高砂を助けた。

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