3年前のパリ〜ルーベ王者が、涙の完全復活を遂げた。石畳巧者による三つ巴戦の果てに、ジョン・デゲンコルプが勝利を手に入れた。区間2位グレッグ・ヴァンアーヴェルマートは、チームリーダーのリッチー・ポートが落車棄権したこの日も、マイヨ・ジョーヌをしっかりと守った。

ちりちりと焼けるような日差しと、もうもうと立ち上がる白い砂ぼこり。ほんの一瞬で全身は砂まみれになり、がたがたの振動はまるで永遠に続くようだ。真夏の石畳も、また、地獄だった。近年のツールでは最長の全15区間・通算21.7kmのパヴェセクターが、すでに1週間以上走り続けてきた選手たちの肉体を、思う存分痛めつけた。

ただし、ポートが大会を去ったのは、石畳に入るずっとずっと手前のことだ。

スタートラインに並んだ時点から、すでに緊迫感に満ちていたプロトンから、スタート直後に5選手が飛び出した。たとえあっさり逃げを見送っても、集団内のピリピリした空気が和らぐことはなかった。

そして走り出してわずか7km。つまり最初の石畳に入る約40km前で、集団落車が発生する。沿道の観客を巻き込んで、数人の選手がアスファルトに叩きつけられた。ポートは右鎖骨を骨折し、即時リタイアを余儀なくされた。この夏の総合表彰台有力候補は、2年連続……しかも昨年同様に第9ステージの落車で、ツールを去っていった。

「1回くらいは落車でツールを失うこともあるかもしれないけど、2年連続で、しかも33歳でとなるとね……。簡単に消化できることじゃないだろうな。幸いだったのは、去年ほど深刻な怪我ではないこと。彼が早く戦線復帰して、新たな目標に挑めるよう願ってる。たとえばブエルタとか。もちろん僕らチームにとっては、総合エースの棄権は、かなりの痛手だよ」(ヴァンアーヴェルマート、公式記者会見より)

混乱の中で、さらに5人が前へと飛び出した。こうして20km地点過ぎにエスケープは10人に膨らんだ。激しくポジション取りを繰り返し、スピードをぐんぐん上げていくメイン集団から、約3分リードで最初の石畳へと先頭で突入した。

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