2018 FIFA W杯 決勝会場 ルジニキ・スタジアム

ロシア・ワールドカップもいよいよ最終盤を迎えている。大会前半、ドイツがグループリーグで消えるなど接戦と波乱が相次ぎ、いつになくスリリングな大会だったが、ここに来てみるといわゆる「伝統国」が少なくてやや物足りなさを感じてしまう。いささか早すぎるかもしれないが、今回は大会全体の評価について振り返ってみたい。ロシアでのワールドカップは、とても楽しめた。あるいは「ストレスの少ない大会だった」と言ってもいい。

21時開始の試合が終われば、スタジアムから泊っているアパートに帰って来るのは日付が変わってからになってしまうが、治安的にはまったく問題がなかった。ロシア連邦の南部には治安の悪い地域もあって日本の外務省から渡航情報なども出されているが、ワールドカップが開催された11の都市はとても治安が良く、夜中でも平気で外出できた。 夜中でも平気で外出できるワールドカップ……。なんと2006年ドイツ大会以来12年ぶりのことだ。しかも、深夜でも公共交通機関が動いているのもありがたい。

モスクワというと、ガイドブックには必ず地下鉄(メトロ)のことが載っている。ただし、それは「メトロの駅が大変に豪華だ」ということについてだ。だが、モスクワのメトロは駅が豪華なだけではない。これだけ機能的な交通システムは、他に例がないのではないか。

なにしろ、頻繁に地下鉄の電車がやって来るのに驚かされる。1分に1本程度だ。階段を降りている最中に電車が行ってしまったとしても慌てる必要はない。階段を降りてホームを半分くらいまで歩いていると、すぐに次の電車がやって来るのだ。「あんなに短い間隔で運転していて追突事故は起こらないのか」と心配になってしまう。

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