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サイクル ロードレース コラム 2018年7月3日

そのカーブの1つひとつに、戦いの歴史が刻まれている / Tour de France 2018

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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「この山頂で黄色を着ていたものは、パリで黄色を着ている」と言われる山がある。しかし同時にこんな法則もある。「この山を制したものが、その年のツールの総合を制することはない」

それがアルプ・デュエズである。ツール・ド・フランスはこの山を過去30回上った(2013年大会の2回登坂含む)。うち第1のルールが適応されたのは23回で、2番目にいたっては実に26回もあてはまる。すなわちアルプとツールの覇者が同一人物だった事例は、史上たったの4回しかない。ついでに言うとうち2回はランス・アームストロングだったから……正確には史上2回と書くべきなのかもしれない。

なんだか奇妙な話である。だって同山の伝説が始まった1952年大会では、ファウスト・コッピが山頂まで6kmでアタックを仕掛け、見事な独走でステージとマイヨ・ジョーヌを勝ち取ったのだ。さらに約2週間後にはツール総合優勝をも果たしたというのに!

こんな矛盾をはらんだアルプは、ツールの数ある山岳の中でも、少々特別な地位を占める。たしかに「伝説峠」と呼ばれる山はいくつもある。おそらく歴史的に見れば、トゥルマレこそがナンバーワン。このピレネーの難峠は、ツールに初めて難関峠が登場した1910年大会から今日まで、かれこれ80回以上もプロトンを迎え入れてきた。双璧をなすのがガリビエだ。標高2642mというアルプスの巨大峠は、翌1911年から幾度となくツールの「最高標高地点」として選手たちの前に立ちはだかった。しかも直前のテレグラフ峠と合わせると、登坂距離は有に30kmを超える。

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