とはいえ、エジルもまだ29歳。日本代表で言えば、吉田麻也(サウサンプトン)や香川真司(ドルトムント)と同い年で、決して老け込む年齢ではない。エジルの後継者たる絶対的司令塔がドイツに出てきていない点も今後の復活に影を落とす点だ。だからこそ、彼には今一度、右肩上がりの軌跡を描くべく、再起を図ってほしいもの。そのためにも所属クラブでの復調は必須条件と言っていい。

エジルは今年2月に2021年夏まで3年半の契約延長をアーセナルと行っていて、新たに指揮を執るウナイ・エメリ監督の下でどのように起用されるかが大いに気になるところ。エメリ監督はバレンシアやスパルタク・モスクワ、セビージャで経験を積み重ね、2016年から2シーズンに渡ってパリ・サンジェルマンを指揮。

今季は国内3冠を達成するなど卓越した手腕を見せている。その敏腕監督がエジルにどのような要求をするかまだ分からないが、いずれにしても彼自身がパフォーマンスを上げていかなければならないのは確か。今季のアーセナル、あるいは今大会のドイツ代表のように精彩を欠く状態が続けば、大幅に出番を減らす可能性も否定できない。

ロシアでの屈辱を糧に、ドイツ屈指のファンタジスタがどのような変化を見せるのか。もともと傑出した才能を持つ選手だけに、まだまだ十分にやれるはず。ここからの復活を楽しみに待ちたい。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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