しかし、前半の同点に追いつかれた前後のプレーはもちろん、ゲームをコントロールしていた後半でも、プレッシャーをかけられたときにあまりにも簡単にミスをしてしまう場面が目についた。もちろん、サッカーに技術的なミスはつきものだが、行くべき時に前に行かないとか、パスのコースが自分の意図とズレてしまったときにすぐに足を止めてしまう。あるいは、ぶつかり合いで倒されたときにすぐにレフェリーの顔を見てファウルをアピールして起き上がらない。そんなプレーは意識の持ち方で改善できることだ。

「自らボールを扱える選手を起用することによって、リアクション・サッカーにならないようにしたかった」という西野監督は、香川真司と乾貴士といったテクニシャンを起用した。香川は期待通りのプレーを見せ、しっかりボールをつないでゲーム展開を落ち着かせた。戦うことのできる原口元気が入った右サイドも、後半になって酒井宏樹との関係性が改善されて活性化した。そんな中で、ミスが目についたのが乾だ。簡単にボールを奪われ、しかも奪われた後にすぐに追えない場面もあったし、弱気なプレーも目についた。

南米代表のコロンビアに続いてヨーロッパ代表のポーランドもセネガルに敗れたことによって、グループHは予想通りの大混戦の様相を呈してきた。厳しい戦いが3試合続く中で、ボールを扱えるテクニシャン・タイプと、競り合いで戦えるファイター・タイプをどのような比率で配するのか。

1点のリードをうまくマネージして勝利に結びつけたのに続いて、今度は勝ち点3というアドバンテージをどのようにマネージしていかにグループリーグ突破につなげるのか。西野監督の手腕に期待したい。

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後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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