しかし今回のチームはケインを筆頭に、プレミアリーグで実績を積み重ねるタレントが揃っていて、攻めの迫力が大いに感じられる。ケインも大会前はキャプテンでエースという重責に苦しむのではないかとも言われたが、チュニジア戦のパフォーマンスを見る限りでは全く問題ない様子。この勢いで得点王へ驀進する可能性も少なからずある。

スターリングやリンガード、アリも躍動感が見て取れたし、途中出場のマーカス・ラッシュフォード(マンチェスターU)もこの先、何か仕事をしそうな予感を漂わせていたし、出番はなかったジェイミー・ヴァルディ(レスター)やダニー・ウェルベック(アーセナル)も控えているのは大きい。サウスゲイト監督も24日の次戦・パナマ戦ではそういう選手たちに出番を与えるだろう。そうやって攻撃陣がしのぎを削り、競争意識を高めていけば、チーム全体も活性化するはず。そういう意味でも、非常に楽しみだ。

守備陣の方も不運なPKによる1失点はあったものの、伝統の堅守は健在だ。もともとイングランドはタフな守りを信条とする国。そのベースがしっかりしているため、よほどのことがない限り、大崩れしないだろう。攻守両面がかみ合って、完成度を高めていけば、タレント軍団のベルギーにも勝てるかもしれない。彼らがグループGを1位通過できるか否か。そこは非常に興味深いところ。今後の戦いぶりを慎重に見守っていきたい。

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元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。

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