互いに負けられないテストマッチは、6月16日、午後2時にキックオフされた。ノエビアスタジアム神戸には、20,276人の観衆が集っていた。ピッチはハイブリット芝(天然芝と人工芝の混合)。日本国内のラグビーでは初めてハイブリット芝の上で行われる戦いだった。イタリアは立ち上がりからフィジカルの強みを押し出して激しく前に出た。日本は第1戦で勝利したものの、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチによれば、36のミスタックルがあり、この部分の改善が連勝の生命線だった。しかし、フィジカル面で対抗する気持ちが強すぎたのか、前半4分、LOアニセ サムエラがハイタックル(肩から上へのタックル)でシンビン(10分間の一時退場)となる。14人となった日本だが簡単には崩されなかった。イタリアのモールを止め、ゴールラインを背負っても的確なタックルで対抗する。6分、イタリアが日本のインゴールに蹴り込んだボールを素早いバッキングアップで先に確保したSH田中史朗のプレーは危機管理能力の高さを示した。

イタリアのブレイクダウンで集中力高く一歩でも前に出る姿勢に日本の攻撃は芽を摘まれた。

イタリアのブレイクダウンで集中力高く一歩でも前に出る姿勢に日本の攻撃は芽を摘まれた。

前半14分、日本が先制PGのチャンスを得たが、SO田村優のキックが決まらず先制機を逃す。直後にアニセが戻って15人となったが、受けに回った十数分でイタリアに主導権を握られてしまった。19分、自陣からの攻撃でWTB福岡堅樹が相手陣深くにボールを蹴り込んだが、キックを追うディフェンスラインが揃っておらず、イタリアFBジェイデン・ヘイワードにカウンターアタックから抜け出され、WTBトンマーゾ・ベンヴェヌーティにトライを許す。スコアは、0−7。イタリアはブレイクダウン(ボール争奪局面)で集中力高く戦い、一人一人が一歩でも前に出る姿勢を示し、ターンオーバーを勝ち取るなど日本の素早い攻撃の芽を摘んだ。26分には、ラインアウトからのモールでトライを追加、日本も34分に田村がPGを返し、3−12で前半を折り返した。

後半も先にトライしたのはイタリアだった。4分、日本陣中盤のラインアウトからの攻撃でCTBミケーレ・カンパニャーロが大きくゲイン、最後はラックサイドに走り込んだFLジェイク・ポッレードリが2人のタックルを弾いてインゴールに躍り込む。これでスコアは、3−19。この16点差が最後まで日本に重くのしかかることになった。日本は後半なかば過ぎから、交代出場のSH流大、SO松田力也らが攻撃をテンポアップさせ、疲れの見えるイタリアの防御を翻弄。20分にCTBウィリアム・トゥポウ、25分には素早いパス回しからNO8アマナキ・レレイ・マフィがトライ。松田が難しいゴールを決めて、17−19と一気に差を詰める。勝利の可能性を感じたスタジアムが揺れた。

しかし、30分を過ぎて日本は自陣で手痛い反則を繰り返し、2本のPGを決められてしまう。最後は松島幸太朗のトライで、22−25の3点差に迫ったが届かなかった。松島の個人技に見えるトライだが、松島の大外にサポートで走っていたのは交代出場のPR浅原拓真。彼にタックラーの一人が引きつけられたからこそのトライであり、その献身的なサポートが光った。

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